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「女性の視点で政治の可視化を」 事務所開きに150人・・・阿部広美氏

2019年4月27日(土)

 任期満了に伴う参院選熊本選挙区(改選数1)に出馬を予定している無所属新人で弁護士の阿部広美氏は4月21日、熊本市中央区神水本町の事務所で参院選に向けた事務所開き式を行った。
 会場には鎌田聡県議や自治労県本部の峯潔執行委員長、連合推薦の西聖一県議や岩田智子県議、福永洋一熊本市議、共産党の山本伸裕県議や那須円熊本市議、田辺正信前市議など約150人が出席(主催者発表)。日高伸哉共産党県本部委員長や社民党県連合の今泉克己代表は出席していたが、立憲民主党、国民民主党、阿部氏を推薦する連合熊本代表らの姿はなかった。
 事務所開きは午前11時から、元県議の平野みどり氏の司会進行でスタート。冒頭、主催者を代表して、阿部氏の選対本部となる支援組織「熊本から民主主義を!県民の会」(略称・くまみん)の園田昭人会長と、阿部広美後援会の会長を務める野田恭子氏があいさつし、、阿部氏の支持を訴えた。
 次に議員を代表して登壇した鎌田県議は、安倍政権について「憲法の議論がないがしろにされ、数々の法案が民意とは異なる形で通されている」と語ったうえで、「今の状況を変えていかなければならない。参院選まであと3カ月しかないが無党派層に届く運動をしっかりと続けていこう」と声を張り上げた。

「私を応援しても利益はないが…」(阿部氏)

 マイクを持った阿部氏は始めに、今回の事務所開きでは一切の動員を行わなかったことを打ち明け、その理由について「心から私を支援したいと思う人、この国を本気で変えたいと思う人にだけ来ていただきたかった」と説明。さらに、「私には何の利権もないし、地域への利益誘導もできない」と述べたうえで、「私を応援することで、ここにいる皆さんが得をすることはないかもしれない。むしろ寄付や支援をすれば、(金銭的には)マイナスになるだろう」と続けた。「しかし、それでも今の政治を止めたい。今ここにいる人たちは、心で集まってくださった方々だと信じている」と思いを込め、出席者に謝意を示した。
 また、阿部氏は「最大の国難は安倍首相による独裁政治そのものである」と安倍政権を強く批判。「女性議員を増やし政治の可視化を行い、政治への関心を高めるための取り組みが必要」と訴えた。結びに、昨年から街頭演説を480回以上実施してきたエピソードを話し、「国民がその気になれば、政治は必ず変えられる。そう思えるような政治運動をしていきたい」と締め、最後に園田会長による「団結ガンバロー」で会は幕を閉じた。(松本)

決意表明をする阿部広美氏
支援者らとガンバロー三唱。事務所開きに連合熊本の代表者らの姿はなかった