トップ フォトニュース 9月20日にミュージカル「肥後の石工恋唄」を初演…熊本オペラ芸術協会
フォトニュースPhoto News

9月20日にミュージカル「肥後の石工恋唄」を初演…熊本オペラ芸術協会

2019年8月17日(土)

 熊本オペラ芸術協会(御船町滝川、会長 出田敬三平成音楽大学理事長)は9月20日、熊本市中央区大江の熊本県立劇場で新作ミュージカル「砂浜のエレジー〜肥後の石工恋唄」を公演する。
 熊本地震で大きな被害を受けた平成音楽大学への支援に対する感謝と震災復興を祈念して企画した。同協会のオリジナル作品は1996年のオペラ「おてものバッテン嫁入り」以来23年ぶり3作目で、初のミュージカル。江戸時代後半の村を舞台に、地震と津波で最愛の人を失った石工の林蔵が悲しみを乗り越えて立ち上がる姿をヒロインとの恋模様を交えて描く。熊本市在住の作家・古木信子さんの朗読劇をもとに、在熊劇団「ゼロソー」の松岡優子さんが脚本・演出を担当。出田会長が作曲と芸術監督・指揮を務め、熊本市出身の下司愉宇起さんと赤池優さんが主役を演じる。8月13日に中央区の同大サテライトステージで記者発表があり、作品の一幕を披露。出田会長は「熊本地震から3年。熊本の文化財を代表する熊本城の石垣や県内各地の石橋など復興の途上にある。熊本の石文化が作品のモチーフの1つになっている。震災から立ち上がろうとする県民の姿と重ねて見てほしい」と見どころを解説したほか、下司さんは「故郷の人々を勇気づける演技をしたい」と意気込みを語った。公演は午後7時開演。前売り指定席は4千円、自由席3千円。
熊本オペラ芸術協会は、平成音楽大を母体に県内在住の音楽家・舞台関係者の総力を結集した団体として、1983年に設立。以来オペラの研究・上演を通して音楽芸術文化の発展に寄与するとともに、会員相互の音楽研鑽の場となることを目的として活動。オペラ「カルメン」、「魔笛」、「細川ガラシア」など毎年公演を続けている。(佐藤)

新作ミュージカル「砂浜のエレジー」制作発表で、一幕を披露する出演者。左端は指揮を執る出田会長
作曲と芸術監督・指揮を務める出田会長
原作者の古木信子さん
出田眼科病院の出田秀尚名誉院長も居酒屋のおやじ役で出演する
主演の下司愉宇起さん
ソプラノ歌手の赤池優さんがヒロインを演じる
女声合唱団「平成カンマコール」のコーラスに合わせてデュエットする下司さんと赤池さん