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「いのちの働きから見た能楽」トークセッション・・・オフィスエム

2019年9月25日(水)

 文化・芸能・食のイベント企画などを行うオフィスエム(松村篤史代表)は9月22日、熊本市中央区上通町の長崎書店3階リトルスターホールで、東京大学医学部付属病院医師の稲葉俊郎氏(熊本市出身)を招き、「いのちの働きから見た能楽」をテーマにトークセッションを開いた。
 今回のトークセッションは、稲葉氏が前日の21日に県立劇場で公演された「万作・萬斎の会 夏季狂言の会」におけるオープニングトークで野村萬斎氏と対談のために来熊したタイミングに企画し、実現したもの。また、当日は稲葉氏の著書「からだとこころの健康学」(NHK出版)の先行販売も兼ねて、サイン会も実施された。約80人が参加した。
 稲葉氏は「熊本の歴史を見ても加藤家、細川家と文化・芸能が根付く土壌は古くから存在している。それぞれのやり方で能や狂言を楽しんでもらいたい」と話す。また、現代医療の観点からも「健康になりたい=病気になりたくない≠ヘ決してイコールではない。心が健康でなければ健康とは言えない、その心を健康に導く方法の一つに能を楽しむ≠」と語る。
 さらに今後、熊本城ホールといった空間が増えていくことに関して、稲葉氏は「舞台や稽古がより多くの人に開放され、みんなで一緒に学ぶという雰囲気づくりが広まり、地域の盛り上がりにつなげっていってもらいたい」と街づくりや企業にできる文化・芸能への支援についても語った。(宇治野)

野村萬斎氏との対談のため熊本を訪れた東京大学医学部付属病院医師の稲葉俊郎氏
9月22日に長崎書店3階のリトルスターホールで開かれたトークセッション
ゲストの岩アゆか温活ヨガスタジオFUREA代表(右)と田中真由美橋本醤油鰹、品開発室室長(中央)、MCを務めた高橋よしえさん(左)
ゲストからの質問などに答える稲葉氏
能楽師の飯冨章宏氏(右)も登壇し、小鼓を使って能の楽しさを紹介した
小鼓を体験する参加