トップ フォトニュース 植木町岩野にコーヒー豆専門店をオープン・・同町の深迫祐一さん、祥子さん
フォトニュースPhoto News

植木町岩野にコーヒー豆専門店をオープン・・同町の深迫祐一さん、祥子さん

2020年5月27日(水)

 「コーヒーのおいしさ、そして楽しさを多くの方に知ってほしい」。と語る熊本市北区植木町岩野の深迫祐一さん(60歳)、祥子さん(51歳)夫妻。事故により当時29歳でこの世を去った深迫忍さんの遺志を継いで5月7日、自宅敷地内にコーヒー豆のセレクトショップ「カーメスト コーヒー ショップ」をオープンした。
 深迫忍さんは大学時代、コーヒーショップでアルバイトを始めたことがきっかけでバリスタの道に進むことを決意。当時働いていた店に就職した。30歳になるのを機に熊本へ戻り、両親と共に自身の店を開くことを計画していた矢先、トラックとの接触事故で帰らぬ人となった。
 「息子は本当に熊本が大好きで、東京で学んだコーヒーの魅力を熊本の人たちへ伝えたいと話していた」と祥子さん。同店で取り扱う豆はすべて忍さんが勤務していた店と縁のあるスペシャリティーコーヒーをセレクト。店内で飲むこともでき、売り上げで出た利益は全て熊本と東京の被害者支援センターに寄付するとしている。また、敷地内には豆の焙煎(ばいせん)所も併設。地元のコーヒー店と連携して利用してもらい、コーヒーの魅力を県内外に広く発信したい考えだ。「焙煎機は息子が使っていたものと同じ機械を入れた。生まれ変わりとなって、見守っていてほしい」と話してくれた。(米村)

▲5月7日にオープンした「カーメスト コーヒー ショップ」で故・忍さんの写真と共に。深迫祐一さん(右)、祥子さん
▲スタッフ4人で営業している
▲東京の人気店に勤務していた当時29歳の深迫忍さん(九州学院中学・高校卒業後、東京の大学に進学)
▲場所は「道の駅 すいかの里植木」から西へ約700m入った住宅地内。潟}キテック熊本営業所の南側。開店時間は午前11時〜午後7時までで不定休だが、新型コロナの影響を見ながら営業するとしている