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クーポン発行で県内観光客誘致…県内観光業

2020年6月30日(火)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で県内観光業は大きな打撃を受けている。県によると、3〜6月の県内宿泊客数は18年実績比で85%減。損失額は推計で514億円に上る。インバウンド(訪日外国人)も当面見込むことができず、県内観光を活性化させるには国内観光客を誘致することが急務だ。各地域では感染防止対策も兼ね、県内で観光需要の増加を図る取り組みを実施する動きもある。
 熊本市は「プレミアム宿泊クーポン」の販売を6月15日から開始。同クーポンは1万円、5千円の2種類があり、購入時は半額で買うことができる。19日からは県境をまたいだ移動も可能となったため、県外在住者も購入可能となった。
 上天草市も「くまもと限定緊急宿泊助成キャンペーン」を実施。宿泊に観光券やお買物券をセットにし、通常時の半額(上限5千円)で購入が可能だ。
 一方、人吉温泉観光協会(人吉市中青井町、北昌二郎代表理事)は「ひとよし応援アンバサダー計画」を実施。認定されたアンバサダーには1万円を5千円、5千円〜1万円未満なら2500円を割り引く宿泊プランが、アンバサダーに紹介された知人などは宿泊の際に1千円分のお土産が用意されているという。
 その他、詳しい情報はくまもと経済7月号に掲載している。(森口)

6月20日の熊本城。観光客はマスクを着けて場内を散策する
城彩苑で実施されたおもてなし武将隊によるステージ。多くの見物客が座る椅子には間隔を取るよう促す張り紙がされていた