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35億円投じ菊池市泗水町に木質バイオマス発電所〜九州再生エナジー

2021年1月26日(火)

 九州再生エナジー梶i菊池市旭志麓、笠田政輝社長)は、未利用材や製材端材、建設廃材などの国産材を原料に発電する木質バイオマス発電施設を、総事業費約35億円を投じ建設する。3月1日着工、22年3月末の完成予定で4月稼働を目指す。
 名称は「菊池バイオマス発電所」。建設地は、菊池市泗水町永字赤迫。国道325号西側の畑地内(建設地は杉・雑木林)でくまもと中央カントリークラブの北側。敷地面積2万8599u、建物延べ面積3386uで、発電出力は6250キロワット/時。
 九州再生エナジーは、同地でのバイオマス発電事業を目的に、住宅用木製パネル製造販売の潟ニックス(菊池市旭志麓、笠田政輝社長)と、産業廃棄物処理業などの叶ホ崎商店(荒尾市高浜、石崎信雄社長)の共同出資で設立された新会社。農山漁村再生可能エネルギー法に基づく菊池市の基本計画で「地域資源バイオマス発電設備」の認定を受け、国産材専焼の発電を行う。
 建設資金調達では、肥後銀行がアレンジャー(幹事金融機関)となり、商工組合中央金庫、佐賀銀行、熊本第一信用金庫と共同で、総額35億円のシンジケートローンを組んだ。同行では別に日本政策金融公庫と協調融資も実施している。なお共同出資会社の石崎商店は、グループ会社蒲L明グリーンエネルギー(荒尾市水野、石崎信雄社長)が、2016年から「荒尾バイオマス発電所」を稼働させている。
 笠田社長は「ユニックスは住宅用パネルの材料に輸入カナダ材を主に使用してきており、林産地でもある熊本の企業として地域貢献の観点から心苦しく感じていた。バイオマス発電施設は、未利用材活用による林業の活性化、地元雇用の創出、また森を育てるサイクルの再生は二酸化炭素吸収による温暖化抑制にもつながる。地域に貢献できる施設を目指したい」と話している。(香月)

「菊池バイオマス発電所」の完成予想パース(九州再生エナジー樺供)
笠田政輝 九州再生エナジー且ミ長
バイオマス発電施設の建設予定地(菊池市泗水町永字赤迫)。くまもと中央カントリークラブの北側になる
潟ニックスの住宅用パネルの製造ライン