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照明の色で水位状況を確認 ・・・人吉市

2022年4月28日(木)

 人吉市は4月16日、球磨川の水位情報を照明の色で視覚的に伝達する「ライティング防災アラートシステム」の運用を水ノ手橋で開始した。氾濫の警戒レベルに応じて照明の色を赤色や白色などに変化させて迅速な避難を市民に促す。同日、球磨川くだり梶i人吉市下新町、瀬ア公介社長)の観光拠点施設「HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWA」(同市同町)で点灯式が実施され、同橋に整備されたLED照明に明かり照らされた。
 同事業は令和2年7月豪雨からの復興事業の一環。通常時は電球色を点灯し、景観の魅力向上や防犯対策に役立てる。センサーで水位を測定し、氾濫注意水位(3m)で白色、氾濫危険水位(3・4m)で赤色、計画高水位(4・07m)で赤色を点滅させる。イベント色は5色あり、国際的なライトアップデーや地域イベントで青色やオレンジなどを照らす。
 事業費は2797万6千円。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金と総務省の「データ連携促進型スマートシティ推進事業」の補助を活用した。照明整備には鰍kEM空間工房(大阪府、長町志穂社長)、システム構築には潟Vステムフォレスト(人吉市相良町、富山孝治社長)が担当した。
 同式の冒頭あいさつで人吉市の松岡隼人市長は「復旧復興で顕在化した地域課題をデジタルで解決し、安心して住み続けるまちづくりを進めたい」と意気込みを語った。(森口)

水位情報を伝達する手段を増やす目的から整備された「ライティング防災アラートシステム」。通常時は電球色を点灯している
球磨川の水位に応じ、赤色や白色を照らして避難を促す
右端から溝口幸治県議会議長、人吉市の松岡隼人市長、金子恭之総務大臣。点灯セレモニーでは手持ちのタブレットで橋の照明を点灯した