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10月の町長選不出馬を表明・・・後藤三雄菊陽町長

2022年6月21日(火)

 菊陽町の後藤三雄町長は6月21日、菊陽町役場防災センターで記者会見を行い、任期満了に伴い9月27日、10月2日投開票になる菊陽町長選について、不出馬を表明した。後藤氏は現在4期目で去就が注目されていた。
 後藤三雄(ごとう・みつお)町長は1946(昭和21)年7月23日生まれ、75歳。菊陽町出身。大津高校―熊本商科大学(現熊本学園大学)商学部商学科卒。68年菊陽町役場入庁。保健衛生課長、企画財政課長、総務課長、総括審議員を経て、2006年総務部長を最後に退職。同年10月に菊陽町長選に立候補し初当選。10年、14年、18年の選挙戦も制し、現在4期目。
 後藤氏は「職員として38年、町長として4期16年、合わせて54年間町政に携わり、住環境の整備、企業誘致の進展、待機児童の解消や子育て支援などに取り組み、住んで良かった生活都市の実現に向けて一生懸命取り組んできた」と振り返り、「4期目は熊本地震からの復旧復興や新型コロナウイルス感染症対策、台湾の半導体メーカーTSMCの進出への対応などに奔走してきた。課題が山積する中、任期が近づいてはいたが、良い流れを持続発展させるために…と思い仕事に集中してきた。進退を明らかにすべき時が来た。今回の選挙には出馬しないことを決断した」と述べた。
 不出馬の理由について「デジタル化が進む新しい時代の中で、私は後期高齢者に入っている…。さまざまなことを考え、熟慮に熟慮を重ねた結果だ」と語り、TSMCの進出に伴う渋滞の増加や住居の確保、子育てなどの教育環境の整備などを積み残した課題を挙げた。
 「残された任期が3カ月ある。任期中は課題解決のための道筋をしっかりとつけるため全身全霊で取り組みたい」と意気込みを述べた。後継者については「しっかりと公約を見極めて判断したい。良い流れを発展につなげていただけるような方に引き継いでいきたい」と後継指名については明言しなかった。
 菊陽町長選には出馬表明順に元町議の吉本孝寿氏、町議の布田悟氏、町議の阪本俊浩氏の3氏が立候補を表明している。(政治経済部・宮崎泰樹

不出馬表明した後藤町長