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アミロイドPET検査の施設整備・・魚住クリニック

2023年8月1日(火)

 医療法人光陽会 魚住クリニック(魚住秀昭院長)は、認知症の原因のひとつとされる脳内物質アミロイドベータの蓄積状態を調べるアミロイドPET検査の施設整備および認証を取得した。九州では初めで、一般向け検査開始は今年秋頃の予定。
 これは、エーザイ梶i東京都)とバイオジェン・インク社(米国)が共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬「レカネマブ」の承認に向け、同治療薬の効果が見込まれる適応患者の見極めにPET画像診断が必要とされることから同クリニックで以前から準備を進めてきたもの。
 レカネマブは、今年7月に米国食品医薬品局(FDA)の正式承認を受け、日本国内においても近く承認が期待されている。FDG-PET検査によるがんの画像診断を専門としてきた同クリニックでは、昨年8月にアミロイドベータの蓄積を調べるためのPET検査に向け薬剤製造室をクリニック内に設置し、9月に認証を受け、その後、製造研修やモニター検査などを実施してきた。魚住院長は「これまでは腫瘍分野に特化した貢献だったが、今後は脳疾患の分野でも貢献できるように、脳神経内科や精神科などの医療機関とも連携を構築していきたい」と話している。(宇治野)

サイクロトロンなど施設について説明する魚住院長
新たに設置したクリーンルーム仕様の薬剤製造室(写真右)
熊本市中央区出水7丁目の魚住クリニック