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菊池市泗水町のパワー半導体新工場4月着工・・・三菱電機

2024年3月28日(木)

 三菱電機梶i本社・東京都千代田区、漆間啓社長)は3月13日、菊池市泗水町に建設するパワー半導体の新工場の地鎮祭を開いた。4月着工、26年4月の稼働開始を予定している
 同社では電気自動車や家電など幅広い製品に使われる「パワー半導体」を生産。近年は電気自動車(EV)の普及に伴い、従来のシリコン製に比べ電力損失が少ない炭化ケイ素(SiC)製のパワー半導体市場の拡大が見込まれていることから、需要増に対応するもの。投資額は既存の熊本事業所の設備増強と合わせ1千億円。
 場所は液晶事業を終了し閉鎖したメルコ・ディスプレイ・テクノロジーの敷地内で、鉄骨造り6階建て、延べ床面積は約4万2千u。直径200ミリ(8インチ)のSiCウエハーを使ったパワー半導体を製造。工場には最先端の省エネ性能を有するクリーンルームや自動搬送システムを導入し、26 年度のウエハー生産能力は22年比で5倍に拡大すると見込んでいる。(堀)

三菱電機が菊池市泗水町に建設するパワー半導体製造工場のイメージ。4月着工、26年4月稼働開始を予定している
地鎮祭前に行った説明会で工場概要などを説明す る、岩上徹三菱電機パワーデバイス製作所所長(左) と伊藤幸洋副所長
同社や工事関係者、行政関係者などが出席した地鎮祭