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現職・松谷氏が再選・・・球磨村長選

2024年3月31日(日)

 任期満了に伴う球磨村長選挙は3月17日投開票され、無所属で現職の松谷浩一氏が、無所属新人で元県職員の大岩禎一氏を破り再選を果たした。投票率は85・13%で、前回の82・93%を2・20ポイント上回った。
 松谷浩一(まつたに・こういち)氏は1962(昭和37)年10月5日生まれの61歳。球磨村出身。球磨工業高校卒業後、陸上自衛隊に4年間勤務。球磨村に帰郷し地元企業での勤務などを経て、1999年に球磨村社会福祉協議会に入職。2017年、事務局長を最後に退職。18年の球磨村議会に立候補しトップで初当選。20年の村長選に出馬し初当選。
 松谷氏は現職として臨む初めての選挙戦。新型コロナウイルス対応や豪雨災害の陣頭指揮を取り、復旧復興につなげた実績を強調。「復興の流れを止めない。一歩ずつ前へ」をスローガンに掲げ、農林業や観光の振興による持続可能な村づくりなどを訴えた。現職としての高い知名度を生かし、 大岩氏262票差をつけ制した。
 大岩氏は柳詰正治前村長や過半数を超える村議の支援を受け、組織戦を展開。行政経験や国・県とのパイプを強調し、「球磨村に新しい風を」のスローガンを掲げ、復興の加速化を訴えたが、届かなかった。
 午後9時過ぎ、同村渡の松谷氏の選挙事務所には、当確の報を聞きつけ続々と支援者が参集。開票前には十数人だった事務所には約100人以上が詰めかけ熱気が充満。支援者が持参したクラッカーで祝砲をあげた後、村議の西林尚賜選挙長が勝利宣言。支援者らと共に万歳三唱が行われた後、花束贈呈を経て決意表明した松谷氏は「住民の皆さまと一緒にこの4年間、復旧復興、そして復興からさらなる発展に向けて頑張っていきたい。皆様のご協力をお願いしたい」と語った。(政治経済部・宮崎泰樹)

万歳三唱する松谷氏