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貨物専用機を熊本空港に初就航・・・ANA

2024年3月31日(日)

全日本空輸鰍ヘ3月29日、貨物専用大型機ボーイング777型フレイターのチャーター便を東京(成田)−熊本間で初めて運航した。TSMC進出による半導体関連の輸送需要の拡大が見込まれるためその取り込みを図るもの。「週1〜2便の定期便化を検討」していくという。ボーイング777型フレイターはANAが2機保有し、国際線で使用。日本国内を結ぶのは初めて。貨物搭載重量は約100トンで、半導体製造装置などの大型貨物も輸送できるという。今回の運航では、空港ハンドリング、電子通関システム、荷主企業の輸送プロセスなど、一連の流れを確認した。
熊本空港には午後7時15分到着。香港や上海などから空輸した自動車部品などの貨物約1トンを機内から降ろした。国際航空貨物の取り扱いに向け、昨年10月に導入した電子通関システム(NACCS)の作業手順も確認した。出発便には半導体関連製品や電気自動車(EV)部品など約12トン分を積み込み、午後8時41分に成田空港へ出発した。貨物は台湾や米シカゴなどに向かう。
 当日は蒲島郁夫知事、ANAホールディングスの片野坂真哉会長、山川秀明社長らが到着便を出迎え、機内を見学した。 熊本空港を運営する熊本国際空港は、既存の貨物保管スペースに加え、一時保管や荷さばきなどに活用する「保税上屋」の整備を検討している。(安田)