トップ フォトニュース TSMC第2工場、東側隣接地に
フォトニュースPhoto News

TSMC第2工場、東側隣接地に

2024年4月26日(金)

  菊陽町は4月9日、半導体世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)の「第2工場」建設地について、同社が2月に開所した第1工場(原水)の東側隣接地を検討していることを発表した。同日開いた「第6回半導体産業集積強化本部会議」で明らかにしたもので8日、生産子会社のJASMから報告を受けたという。6日に同工場を訪れた魏哲家CEOは岸田文雄首相らとの会談で菊陽町内への建設を明言していた。
  会議では、第2工場は24年末に着工、27(令和9)年末までに稼働開始予定で、従業員数が約1700人、第1工場と合わせ約3400人を見込み、台湾からの赴任がピーク時で500人となることなどが報告された。
  町は27年の稼働に向け、県と連携し地下水保全や農業の維持、渋滞緩和策などに力を入れていく考えで、組織体制も強化。人口増加に備えたJR豊肥線新駅や原水駅周辺の大規模区画整理事業などに対応するため、4月から都市計画課内に「まちづくり推進室」を新設している。
 会議で吉本孝寿町長は「課題対応には県や周辺自治体との連携が非常に重要。スピード感を持って取り組む」とあいさつした。(川野)

第1工場(写真奥)の東側隣接地一帯。第2工場の敷地面積は第1工場の約1・5倍の約32万1千uとなる見通しだ
渋滞対策で菊陽町と県で整備している縦軸道路の「菊陽空港線」。写真は原水の上井手川近く
27年度開業を目指すJR新駅が設置される豊肥本線と町道との交差付近。町は70㏊規模の区画整理も一帯に計画する
吉本町長(中央)と町幹部、県の担当者も出席し開かれた推進本部会議。27年稼働に向けた環境整備などを確認した。9日、町防災センター