トップ フォトニュース 県内初の夜間中学の開校式・・・ゆうあい中学校
フォトニュースPhoto News

県内初の夜間中学の開校式・・・ゆうあい中学校

2024年4月30日(火)

 県内初の夜間中学校「ゆうあい中学校」は4月11日、熊本市中央区の県立湧心館高校敷地内に開校した。ゆうあい中は県内在住の15歳以上で、義務教育を未修了、または十分に学ぶことができなかった人が対象で、1期生となる10〜80代の31人が入学した。熊本出身の書道家・武田双雲さんが校名揮毫を担当。校歌は熊本出身の歌手・樋口了一さんが作詞作曲。ゆうあいの校名にちなみ、「湧愛」「友愛」「YOU I」と多岐にわたる意味を込め、「学びの喜び」をテーマに書き下ろした。
 同日、湧心館高体育館で開かれた開校式・入学式には生徒や教員、関係者など110人が参加。蒲島郁夫知事(当時)や山口裕県議会議長ら県議、熊本市議会の寺本義勝議長ら熊本市議らも駆け付けた。
 白石伸一県教育長が開校宣言。小原ひとみ校長が「夢や目標を持った生徒たちの思いを受け止めて、一緒に学び成長し、進化していく学校をめざして頑張りましょう」とあいさつした。
 蒲島知事は「年齢や国籍の違いを超えた学び直しの場。逆境の連続の人生だった私自身の経験と重なる」と切り出し、新聞配達をしながら高校を卒業した経験や農業研修生として米国留学した際の苦労、ハーバード大学に入学するまでのエピソードなどを披露し「人生の可能性は無限大。一歩踏み出し120%の努力をすることが大事。夢を実現してもらうことを心から期待しています」と祝辞を述べた。(政治経済部・宮崎泰樹)

湧心館高校敷地内に開校したゆうあい中学校
開校式には110人が参加。蒲島知事(当時)らからエールが送られた