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航空機への挑戦通して医業にも貢献…北部眼科・小児眼科の渡邉慶医師

2024年5月1日(水)

 「子どもの頃パイロットになりたかったのですが、当時は裸眼視力が良くないとなれなかったため断念し、眼科医として開業しました。現在は眼科医と航空身体検査医として活動する傍ら、休日は航空機(飛行機+回転翼機(ヘリコプター))操縦の技能向上の為、訓練に励んでます」と語る渡邉医師。
 航空機のパイロットに義務付けられている定期的な検査を実施するのが航空身体検査医で、県内の実施施設は3施設のみ。「先輩医師に『航空身体検査医にならないか』と誘われたのがきっかけでした。その後小型飛行機に乗せてもらって楽しかったことから2015年に訓練を始め、3年後に免許を取得しました」と経緯を語る。その後、くまもとフライトクラブ会長でもある中山愼一ナカヤマ精密且ミ長の支援もあり、回転翼(ヘリコプター)、飛行機の計器飛行証明、飛行機の事業用操縦士の免許も取得。現在は双発エンジンの飛行機とジェットヘリの免許取得に挑戦している。先述の中山社長も「チャレンジ精神が旺盛で自分自身に負荷をかけながら努力を惜しまない」と感心する。
 「医業と航空機へのチャレンジは勉学と部活動の関係に似ている。航空機で最も大切な安全意識は医療の仕事にも役立っている」と相乗効果を感じている。「将来的にはヘリに複数の医師を乗せて離島や山間地などへの定期診療を行うなど、社会貢献につなげていきたい」と温めている構想についても明かしてくれた。(宮ア)

眼科医と航空検査医として活動する傍ら自らも航空機操縦の訓練に励む渡邉医師
4月13日、後方の小型飛行機の飛行後に取材を行った
ヘリコプター操縦にも挑戦中(右は挑戦を後押しする西日本航空機サービスの中山愼一代表取締役)
今回の取材の場となった阿蘇くまもと空港内の西日本航空機サービス