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周産期医療強化へ、病院本館を増築・・・福田病院

2010年3月25日(木)

医療法人社団愛育会・福田病院(熊本市新町2丁目、福田稠理事長)は3月25日、病院本館の増築工事に着手した。2011年5月に新本館として診療を開始し、既存部分の一部改修を経て同7月に全工程が完了する。
周産期医療機能の強化のため増築するもの。同病院では今年1月、隣接地に新たな自走式駐車場を完成させており、旧駐車場跡地に本館を増築する。駐車場の新築を含めた総投資額は25億円程度。
増築部分は鉄骨造り11階建て、完成すれば延べ床面積は現在の1万586uから1万6445uに広がる。これによりNICU(新生児集中治療室)とGCU(新生児発育治療室)の増設とMFICU(母体胎児集中治療室)の新設を申請中だという。手術室や分娩室なども拡充・グレードアップさせる構想だ。「地域周産期母子医療センターとして、受け入れられる体制や高度な治療を提供できる環境を整えることが使命だと考えている」という福田稠理事長。現在でも24人の医師群に加え、薬剤師や臨床心理士らのコメディカルスタッフ、140人超の助産師・看護師らを抱えているが、増築後は看護師をさらに30人程度増員し、ソフト面の充実も図るという。
福田病院は1907(明治40)年に開院。診療科目は周産期(産科)、婦人科、生殖内分泌外来、東洋医学漢方診療科、小児科(新生児)、小児外科、新生児内科、麻酔科。病床数は一般87床、新生児41床(うちNICU12床)の合計128床。09年の外来患者数は1日平均360人、手術総数は941件。出生総数は県内トップクラスの3149人。(佐藤奈)

増築棟の完成予想図。来年5月から診療を開始する
「新病棟の完成後、現在の地域周産期母子医療センターよりさらに高度な「総合周産期母子医療センター」の認定を目指す」という福田理事長
起工式はキリスト教に則って行われた
刈初めをする福田理事長
福田病院の正面玄関側
増築棟の建設地。正面玄関からみると裏手となる