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冷凍おからパンの製造工場を増設・・・武双庵

2020年10月28日(水)

 納豆・豆腐の製造販売を行う丸美屋(和水町、東健社長)の関連会社兜髄o庵(同地、野木悟社長)は10月、生おからを使った冷凍パンの製造工場を増設した。
 品質の向上、業務効率化が目的。同工場は、丸美屋の菊水工場に併設しており、床面積は120uで以前の約3倍に拡張。そのほか、スチームラックオーブンや瞬間冷凍庫、パン生地を分割し丸める分割丸め機、フードプロセッサー、ミキサーなどを新たに導入した。スチームラックオーブンは、加圧蒸気を炉内に送り込むことで固定窯より早く、ラックが回転することで均一に焼けることが特徴。同オーブンを導入したことで「焼き縮みがなく、大豆の旨味が引き立つような焼き上がりで、味と食感がさらに良くなった」という。総事業費は5千万円。現在、試験製造しており、11月中の稼働を予定している。稼働後には1日約2千個を製造し、従来の3倍増を目指す。
 関東・関西で納豆・豆腐、韓国の輸入キムチを販売する同社は18年、丸美屋の菊水工場直送の生おからを使った冷凍パンの製造・販売を開始。商品は総重量に対して生おからを30%使用していること、イーストフードやPh調整剤、保存料、卵、乳製品の不使用、不足しがちな食物繊維が豊富に含まれていることなどが特徴。現在、丸美屋の直売所や三加和温泉なごみ乃湯(同町)に併設する物産館「緑彩館」、こだわり商品を取り扱う専門店、同社の通販サイトなどで九州エリアを中心に販売している。
 同社は「手作業で行っていた作業を一部機械化することで業務効率化を実現できた。すべてを機械化するわけではなく、今後も成形などは手作業で行い、真心のこもった商品を提供していきたい」と話している。(加藤)

加圧蒸気を炉内 に送り込み、ラッ クが回転することで固定窯より早く、 均一に焼けること が特徴のスチーム ラックオーブン
生おからを計量 するスタッフ。総重量に対し生おからを30%使用し、食物繊維が豊富なことなどが特徴
焼き上がったおからパン。完成した商品は、丸美屋の直売所 や通販サイトなどで販売