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4月から「共通定期」スタート・・県内バス5社

2022年3月30日(水)

  昨年4月から路線事業で共同経営に取り組む県内バス5社は4月から、定期券の区間内に限って全5社のバスに乗車できる「共通定期」の運用を始める。5社は共同経営の枠組みによる実質的な増便サービスで、利用者増と定期利用者への利便性向上を図る。
  サービスを始めるのは九州産交バス梶i西区上代、岩ア司晃社長)、産交バス梶i同、久本正則社長)、熊本電気鉄道梶i中央区黒髪、中島敬社長)、熊本バス梶i東区画図町、岩田昭彦社長)、熊本都市バス梶i中央区本山、高田晋社長)。共通定期では、例えば「桜町バスターミナル」〜「県庁前」間で産交バスを定期利用していた乗客は、1日105便(平日片道)を運行する同バスに加え、同区間を走る熊本バスや熊本都市バスにも乗車でき、計153便の利用が可能となる。同定期券では熊本電気鉄道鰍ェ運行する電車も利用できる。
  5社と県、熊本市でつくる共同経営推進室の高田晋室長(熊本都市バス社長)は「利用者が低迷する中にコロナ禍が加わり、各社とも投資負担となる新たなサービスに踏み切れない状況だったが、共同経営の枠組みなら増便が提供できる。増便効果を利用増につなげたい」と話している。現在、5社の定期券利用者数は延べ約390万人(2020年度)。同推進室では共通定期導入で11万7千人、3%の増を目指している。(川野)

共通定期は同区間であれば複数社のバスに乗車が可能で定期利用者には実質的な増便となる。写真は通町筋バス停
4月から発売するIC共通定期券のデザインイメージ。各社の窓口で購入できる