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「ひとみなの家」で15作品目のグッドデザイン賞〜新産住拓

2020年10月8日(木)

  新産住拓梶i熊本市南区近見8丁目、小山英文社長)は、住まいが家族と地域の人たちとの交流を育む場となるよう、「縁側」のような内と外とを緩やかにつなぐ中間領域を設けた「ひとみなの家」で2020年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞した。同社の同賞受賞は、2010年度の第1回受賞から通算15作品目で、地場住宅会社では最多。
  受賞作は、熊本市北区の一般顧客の住宅で、木造軸組構造平屋建て、敷地面積454u、床面積129u。「ひとみな(人皆)」とは「みんな」の意で、昔の農家の「縁側」のように自然に近隣住人との触れ合い、コミュニケーションを生む地域のコモンスペース的な中間領域(インナーテラス)を庭に面して設けている。企画設計部の20〜30歳代の若手部員5人が担当した。
  審査委員会では「住宅を街の財産と考え、地域をどう良くしていくかという発想で住宅を作ることは意義深い。昔の農家の縁側は、さりげなく地域の人が寄って話ができる場だった。現代の住宅にはそうした場がなく、コミュニティも希薄になっている。積極的にそういった場を設けることで、地域のコミュニティを復活させようとしている」と評価された。同社では「ひとみなの家」現地案内会を18日(日曜)午前10時から午後5時まで予約制12組限定(1時間2組)で開く。
  10月1日、同社であった受賞報告会で小山社長は、「グッドデザイン賞は、若手社員が主体となり毎年チャレンジしているが、人材の成長につながっていることを嬉しく思う」。また「一昨年『まちづくり事業部』(川本哲也部長)を新設した。保育園やクリニック、レストランなどの事業施設・商業施設の分野でも、熊本の木材を使った、デザイン性が高く、心地よく、集客力も優れた建物を提案し、人口減の中にあっても成長を続けたい」と、新規事業開拓にも意欲を見せた。(香月)

2020年度グッドデザイン賞を受賞した「ひとみなの家」(熊本市北区)
昔の農家の「縁側」のような近隣との触れ合いを生む中間領域(インナーテラス)を庭に面して設けている
小山英文社長(左端)とグッドデザイン賞の受賞メンバー。左から佐藤祐美さん、藤本功大さん、岩井成美さん、西山菜月さん
受賞報告会で新規分野の「事業施設や商業施設にも今後力を入れたい」と語る小山社長
10月1日、本社で開いた受賞報告会
新産住拓本社(熊本市南区近見8丁目)