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県内初、ペット同伴避難所で協定・・・九州動物学院と熊本市

2021年7月7日(水)

 (学)昭コ学園九州動物学院(熊本市中央区本荘6丁目、コ田竜之介学院長)と熊本市は5月26日、同学院を、災害時にペットとともに避難生活を送れる同伴避難所として使用するための協定を結んだ。県内初の協定。
 同学院は熊本地震の際、発災直後から独自に同伴避難所を開設し、1カ月間で延べ約1500人、犬や猫など約千匹を受け入れた。
 協定では災害時に1日あたり約100人、ペットのみの預かりも含め約300匹を受け入れ、避難所の運営は、市職員とともに教員や学生がボランティアとして携わる。ペットが動き回る場所の確保や犬と猫のエリア分けなどにも対応。動物病院併設のため、災害でのけがやストレスで体調を崩すペットの治療にもすぐに対応できる利点がある。
 締結式で大西一史熊本市長は「災害時にペットとともに安心して避難できる場所の確保は重要な課題」と話し、コ田学院長は「今回の協定は、動物が社会の一員として認められたことだと感じ、非常にうれしい。動物を助けることは、動物に支えられている人を助けることにつながる。ペット同伴避難所設置を全国に拡大してほしい」と話した。(加藤)

大西一史熊本市長(左)とコ田竜之介学院長