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くまもと経済EX 2007

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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飲食・サービス
電子申請(入札)支援サービスを軸に 魅力ある事務所づくりを目指す
行政書士西塔正弘事務所
45歳で独立し、菊陽町に事務所を開設
西塔 正弘 所長
 行政手続きのスペシャリストである行政書士。菊池郡菊陽町に事務所を構える西塔行政書士事務所の西塔所長(51歳)は、「さまざまな業務にワンストップ・サービスで誠意をもってお応えすること、それが私の使命」と語る。 
 西塔所長は菊陽町出身で、地元で農業を営む実家の長男に生まれた。立命館大学卒業後は、JA熊本経済連で23年間勤務。そして、独立したのが今から5年前、45歳の時だ。「この組織体を通しいろいろなことを学び、吸収させていただいた。この経験を生かし、いつの日か独立事務所を構えて、各地域で頑張っておられる企業などの支援サービスをするのが夢だった」とこれまでを振り返る。現在は娘さんと二人三脚で業務を行い、民事法務業務から各種許認可業務まで対応し、行政書士の立場から熊本の中小企業を支えている。


西塔 正弘 所長
さいとう・まさひろ 菊池郡菊陽町出身、51歳。立命館大学文学部卒業後、JA熊本経済連で23年間勤務。2002年45歳で独立し、行政書士事務所を開業。趣味はゴルフ、読書。
電子定款認証手続きサービスで起業予定者を全面サポート
 県内では2005年5月から、電子定款認証制度がスタートした。この制度は会社を設立する際の定款認証が公証人による電磁的記録で可能になるというもの。それに対応する定款作成から電子認証手続き代理を専門とする行政書士が引き受けることで、収入印紙代4万円が不要になるため、安く会社が設立できるというメリットがあるという。また、昨年5月からは新会社法が施行になり、株式会社設立が容易になった。
 西塔所長は「会社設立に関する相談はもちろんのこと、その際の定款作成や電子定款認証手続き、起業後の運営全般に関しても相談を受け付けているので、近年、起業をお考えの際はぜひ、ご相談いただきたい」と話している。
建設業者や物品業者向けに電子入札の支援サービス
 熊本県および熊本市では4月から、建設工事から物品調達に係る競争入札案件を対象に電子入札(=CALS/EC)が導入され、また、来年度からはすべての案件について本格運用が始まる。この流れを受けて、西塔事務所はかねてから、電子入札を導入する自治体と業者の間に立ち、行政書士の立場から、その円滑導入に向け始動、公共工事に関わる建設業者や物品業者などに対し、電子入札支援サービスを開始した。「距離的な入札の不均衡を是正でき、営業戦略の見直しによる新たな展開が可能」。西塔所長は、電子入札のメリットをこう語る。さらには、「電子入札の導入を消極的に捉えるのではなく、そこから発生するメリットを十分に理解することが大事。問題や不安を解決したい業者の方はご相談を承っています」と続ける。

 西塔事務所と共同で、電子入札の円滑導入に動いている会社がある。電子納品や電子入札支援事業の潟Cンターウェーブ(本社・鹿児島市、熊本支店・熊本市花立5丁目)だ。同支店はこのほど、「電子入札完全パックサービス」の販売を始めた。その1つである電子入札情報取得ソフト「IT営業マン」。このソフトの特徴を同社は「ネット上に公開された全国自治体の入札を定期的に検索し、表示する。業種や工程、品目、発注期間の指定や検索する周期などの設定が可能で、入札結果も検索できる」、さらに「業者の方には、効率よく入札情報を手に入れることが可能だ。当ソフトで営業の新戦略の展開ができる」と語る。
IT関連の新会社「(株)WILLGO」の取締役へ
村上幹夫社長(左)と西塔所長(阿蘇市のトマックで撮影)
 今年4月に設立されたIT関連の新会社「鰍vILLGO(ウィルゴ)」(熊本市清水東町、村上賀寿也社長)。村上社長はオラクルマスターGOLDの資格を取得しており、同社は、コンピュータのソフトウェア設計やプログラム開発、コンピュータシステムのデータ入力、ホームページの企画・デザイン・製作、グラフィックデザインの企画・製作、ネットワーク構築などを業務とする。西塔所長は、同社の取締役を務めている。これは、村上社長の父親・幹夫氏との出会いがきっかけだ。幹夫氏は阿蘇市内で車整備業の潟gマックを経営。一方で行政書士の肩書きをもち、県行政書士会の電子政府対策部部長を努めており、電子申請対応支援の功労者だ。西塔所長はその下で副部長をする中で意気投合し、現在は村上氏の二男である賀寿也社長が経営するIT会社の一端を担っているのだ。
魅力ある事務所づくりのために日々、前進
 「昨年、新会社法が全面施行になった。それに伴い、うちの会社はこれからどういった対応・展開が必要になるのか、という経営者の声をよく耳にする。そんな時こそ、気軽に相談してほしい」と西塔所長は話す。さらに「電子入札の導入をはじめ、さまざまなことが電子化されている現代社会。そういった時代において、各企業が円滑に業務を進めていくことは、すなわち競争激化の今の時代に勝ち残っていくことだ。電子化のメリットを十分に理解し、不明や不安な点が生まれれば、それらの面でもご相談いただきたい」と熱く語る。
 日々魅力ある事務所づくりのために前進している西塔行政書士事務所。常に時代の先をいく西塔行政書士の頭脳は、今後も地場中小企業の未来を支え続ける。
企業DATA
[所在地] 〒869-1102 菊池郡菊陽町原水1564
[TEL] 096-232-7030
[FAX] 096-232-7032
[事業内容] [民事法務業務]◆遺言書作成・相続相談◆財産目録作成◆遺産分割協議書作成◆離婚問題(相談から協議書作成まで)◆交通事故業務 [各種許認可業務]◆会社設立 など
[代表者] 西塔 正弘 所長
[従業員] 2人
[E-Mail] sait2525@xvh.biglobe.ne.jp

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2007年7月1日発行分の掲載内容です。