トップ Companies くまもと経済EX 2007 連続性の堅持と 非連続の発想促進・展開
くまもと経済EX 2007

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

■製造・農業  ■電力・運輸・建設・不動産 
■情報通信・ICT関連  ■金融・保険・卸・流通・小売  ■飲食・サービス  ■医療・医療関連・教育 
飲食・サービス
連続性の堅持と 非連続の発想促進・展開
九綜グループ 九州綜合サービス梶E熊本消毒サービス梶E尾池管財
尾池 希雄 会長
尾池 千佳子 社長
 九綜グループは昭和48年8月に総合ビルメンテナンス事業を営む九州綜合サービス鰍ニしてスタートし創業35年目を迎えた。お客様のニーズに対して高い技術と迅速な対応によりあらゆる角度の視点からお客様の満足を追求し、ビル(建物)クリーニング・設備管理・環境管理、警備等へ業務の拡大、充実を図り、お客さまの財産であるビル(建物)により高い快適性を求め、さらに高い価値を維持できるように建物に関する一切の業務に対してシステム的、包括的、総合的に建物総合サービスを提案、提供してきた。その後、先見的に総合人材サービス事業部、CFS(コントラクトフードサービス)事業部、環境保全管理サービス事業部を創設。総合人材サービス事業では公共自治体等における公設民営化推進を提案し、請負業務・労働者派遣業務を進め、行政機関におけるアウトソーシングを展開し、経費の節減・サービスの向上を広く実践してきた。結果、熊本県下一円に多数の取引を持つ。国の規制緩和改革の推進もあり地方行政サービスの民間開放が一層加速していく中、更なるニーズの多様性に対処対応する。さらに新しい公共機関の動きであるPFI(Private Finance Initiative)事業への参画推進、指定管理者制度の拡大における充実した提案と確かな実績を踏まえた受託を目指している。近年の実績としては、熊本市が県内自治体としては初めてのPFI方式で設計、建設、運営維持管理を行う「熊本市総合保健福祉センター(仮称)熊本市大江5丁目の市交通局敷地に08年4月にオープン予定」に同社を含む事業体が選定された。また、指定管理者としては、熊本市水の科学館、宇土市健康福祉館あじさいの湯、宇土市老人福祉センター、荒尾市みどり蒼生館、菊池市文化会館、菊池市泗水ホール等を運営・管理している。「熊本市水の科学館」の場合、専門知識を有する若手女性を館長に任命するなど大胆な改革を行い入場者数も前年度比120%以上と好評を得ている。九綜グループは熊本における建物・人材総合管理運営サービスのリーディングカンパニーとして更なる発展を目指して歩み続けている。


尾池 希雄 会長
おいけ・まれお 熊本市大江出身。1939(昭和14)年10月21日生まれの67歳。済々黌高校-中央大学経済学部卒。趣味はゴルフ、スポーツ全般。熊本商工会議所常議員・サービス部会部会長、(社)熊本県ビルメンテナンス協会相談役、熊本ビルディング協会会長、中央大学学員会副会長、同評議員、同熊本支部長、ライオンズクラブ国際協会337-D地区(熊本・鹿児島・沖縄 5,000人)名誉顧問・元ガバナー、国際親善大使等歴任。座右の銘「平常心是道」。02年秋藍綬褒章受章、05年ライオンズクラブ国際親善大使賞受賞。


尾池 千佳子 社長
おいけ・ちかこ 1967(昭和42)年8月29日生まれの39歳。熊本市出身。九州女学院(現・ルーテル学院)高校‐日本体育大学体育学部卒。90年、熊本電波工業高等専門学校(文部教官)勤務。01年、九州綜合サービス鞄社。趣味はゴルフ・釣り。(社)熊本県ビルメンテナンス協会理事
食を通じて「安心」「健康増進」サービスを
本社一階に開設した「九綜フードサービスセンター」
 「食」は私たちが生きていく上で必須なエネルギー源であると同時に、食べることを通しての楽しさ、満足感から心も豊かにしてくれる大事なものであると考えている。その考えのもとCFS事業部は、本社1階の直営店四季和食の店「九草」の営業を始め、熊本県運転免許センターレストラン「パークサイド」、県警本部内レストラン「スカイパーク」の営業、更に学校給食業務、病院給食業務を始め、職場や寮等の食事の提供、弁当や仕出し等の業務など、多くのお客様に直接触れながら業務を行っている。また、本年より(社)日本メディカル給食協会に加入し、さらに「九綜フードサービスセンター」を開設し、万全の体制で「食」を通じて、「安心」「健康増進」のサービスの提供を行っており、その考えが高く評価され、県内外の各種学校や市町村から学校給食の民間委託を多数受託している。近年、社会問題になっている生活習慣病(メタボリックシンドローム)の増加に対しても、「食育」を充分に考えながら次世代を担う子ども達、お客様への食の提供を心がけている。今後一層、お客様へ安全で安心、そして美味しさを追求しご提供できることを喜びに更なる拡充に努めていく。
環境にやさしいISO14001企業として
 21世紀は環境の時代。創業以来環境問題については常に考え配慮に努めてきた。その環境への取組みの中、平成13年11月には、九州の業界中で一番早く、又行政に先駆けて国際環境規格【ISO14001】を認証取得。これも日頃より環境への取組みが認められた証である。取得後も環境管理サービス事業部を中心に更なる環境保全への取組みを推進、充実を図ることで未来へ向かって挑戦を続けている。
グループ企業として
 九綜グループは、九州綜合サービス鰍中心に、衛生環境保全事業主体の熊本消毒サービス梶A不動産管理業務や損害保険代理店事業等を主体とした尾池管財梶A天神ハイムビル、第2天神ハイムビルからなる複合企業を目指し安定的な経営と企業運営を続けている。「顧客(相手)満足度」「企業と地域との共生」「社会貢献」を常に心がけ、「大きな信頼」を長期に渡り継続し1200人が各分野で競争力強化を図り、各種技術者を育成している。県下に支店を開設し、地元最優先雇用を実施し地元密着型企業として活動している。現在は4つの支店(宇土支店、玉名支店、天草支店、球磨支店)を設置し事業拡大への展開を図っている。今後もお客様ニーズへの迅速な対応、地域との共生、協働を視野に今後も更なる展開を図っていく。日頃より企業を存続していく中で社会貢献を行う事が重要であるとの考えの下、次世代育成支援対策法に基づく「ファミリーフレンドリー企業」としても行政とともに信頼の礎となるべく社会貢献を続けている。35期を迎えるにあたり、社長交代人事を行い第二創世期に入った。起業して35年を迎え、老舗企業と呼ばれるまでの社歴を重ねた。一方で30年企業寿命説など企業の存続や運営には難しい時期をも迎えている。特に規制緩和により、県外資本の大手企業が九州、熊本に進出しており、より一層の競争競合の激化が予想される。創業者であり、現会長の企業理念である「自立・共生・競争力強化」モットー「スピード・顧客(相手)満足度・挑戦」を受継ぎ、全役職員に改めて徹底し、35年かけて築き上げたお客様との信頼関係を確実に守り、そこに若い世代の新風を送り込み、50年から100年へと企業の連続性を考え、「連続性の中の非連続の発想」即ち「発想の転換」「意識の改革」を念頭に実績、伝統を大事に新しい発想を生み出していく、混迷の時代を未来に向ってチャレンジし夢に日付を刻みながら、更なる発展と社会に貢献できる企業グループを目指し挑戦する今日である。
企業DATA
[所在地] 〒862-0971 熊本県熊本市大江6-24-19
[TEL] 096-366-3770
[FAX] 096-366-3753
[資本金] 4950万円
[設立] 1973年(昭和48年)8月
[事業内容] 建物総合サービス事業・コントラクトフードサービス事業・綜合人材サービス事業・環境保全管理サービス事業・衛生環境保全事業・不動産関連事業・損害保険代理店業
[代表者] 代表取締役会長 尾池希雄、代表取締役社長 尾池千佳子
[従業員] 1200人
[URL] http://www.kyuusou.co.jp/
[関連企業] 熊本消毒サービス(株)、尾池管財(株)、天神ハイムビル、第2天神ハイムビル

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2007年7月1日発行分の掲載内容です。