トップ Companies くまもと経済EX 2008 創業35年、確かな技術と品質で応える 「新時代の総合レンタル」を目指す
くまもと経済EX 2008

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創業35年、確かな技術と品質で応える 「新時代の総合レンタル」を目指す
三和リース
多種多様な建設資材や建設機械が並ぶ下益城郡富合町の富合機材センター
 今年4月で創業35年を迎えた建設資材リース業・三和リース(塚本利次社長)。1972年の創業以来、その時々のニーズに応えながら商品アイテムを広げ、建設用仮設材、建設機械類、ユニットハウス・トイレ、備品、その他のレンタル及び販売を手がける総合レンタル業として、県内トップクラスの実績を誇っている。
 公共工事の減少などにより、リース業界も厳しい環境におかれる中で、同社では、その豊富なラインナップと熊本を中心に県内外に活動範囲を広げる支店・営業所のフットワークを生かしながら、多方面に広がる建設現場を総合的にサポート。とくに足場を中心とした建設用仮設資材は、民間などでの受注を拡大し、08年3月期決算の売上高は、前年比O.5%増の35億3300万円の増収を達成した。
 昨年6月に就任した塚本社長は「今期の目標達成は、全社員が一丸となって目標に向かって努力してきた結果でもある。今後とも、社員の満足度向上を図ると共に、安心と信頼をいただける建設業のパートナーとして、質の高いサービス提供に心がけていきたい」と抱負を語る。

塚本利次社長
つかもと・としつぎ/1952(昭和27)年4月4日生まれ、56歳。天草市松島町出身、75年三和リース鞄社、95年取締役営業部長、04年常務取締役、06年10月専務取締役、07年6月より現職
幅広いネットワークで細やかなサービスを提案
 同社では現在、県内に8ヵ所(空港通、阿蘇、菊池、八代、天草、人吉、水俣、荒尾)の営業所と、富合・城南の2つの機材センターを開設。県外には、大牟田、佐賀に支店を開設し、熊本を中心にその活動範囲を広げている。この幅広いネットワークを生かし、多方面に広がる建設現場とのやりとりや、商品の手配・搬入を行いながら、抜群のフットワークを発揮している。さらに、昨年8月に移転・拡張した「空港通営業所」では、製品の整備機能も持たせるなど営業所等の機能強化にも取り組んでいる。また社員教育の徹底や情報の共有も密に行いながら、営業スタッフ一人ひとりが「プロ」としての意識を持たせ、この道のスペシャリスト、また業務のコンサルタントして、取引業者との密な打ち合せを徹底。これを基に同社で取り扱う、多種多品目の商品から取引先に最適な機材・リース期間を的確に判断し、その手配から搬入まで、作業をより円滑に進めるためのリースプログラムを作り上げている。さらに、クレーム対応等の対応も案件ごとに担当部署への早急な連絡と対応を行っており、こうした幅広いネットワークと細やかなサービスが長年の信頼につながっている。
 技術・品質面についても、レンタル及びリースで提供する商品を会社の「宝」と位置づけ、常に取引先の要望に沿って使用できるよう日々、同社のエンジニアが点検整備を徹底。安定した品質の製品やサービスを提供するのは組織の使命との観点から、製品の品質保証と社内組織についても効率よく運営し、体系的で透明性のある方法で品質管理を徹底している。また同社の基本方針のもと、リース・レンタル業を通じて、取引先の満足を得られる品質を提供すると共に、品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善し、地域社会への貢献を目指している。
革新の新技術、新分野の環境関連商品 「スポンジブラスト」
同社で取り扱う環境関連の新商品「スポンジブラストエ法」の施工風景
 また同社では、新分野や新たなサービス提供にも力を入れている。同社で取り扱う新分野の環境関連商品「スポンジブラストエ法」は、従来の切削・研磨能力を保持しながら、さらに高い作業効率とブラストを可能にする革新の新技術。粉塵・跳ね返り・廃棄物を90%削減し、人にも環境にもやさしい環境保護などにも配慮した新商品として、今期、さらなる営業展開に力を入れる。さらに現在、施工機械のリース・レンタルを行っているが、今後は施工までを行える体制づくりを検討している。
 また近年、人手の進出が多くなる中で、同社では本社に大手企業の支店・営業所などをフォローする「推進部」を開設。今期は人員を増やし、熊本・福岡などにある大手企業の支店・営業所などへのアプローチを強化しながら、いち早い情報の収集と営業展開を推進していく構えだ。
社員の満足度向上、質の高いサービス提供へ
下益城郡富合町の本社
 創業以来、徹底した品質、サービスの向上に努め、常に最良のレンタル。リースシステムを提供することで地元・熊本を中心に確かな信頼関係を築いてきた同社。塚本社長は「今年は創業35年の節目。今期は、売上高35億4000万円を目標に掲げ、全社員が営業マンという意識を持って目標の達成に取り組み、その結果を少しでも社員に還元していきたい。そのためにも『使って安心、借りて満足。技術と品質で応える信頼の三和リース』という、当社の使命感を再認識し、事業基盤の確立や社員の満足度向上、これによる質の高いサービスの提供を徹底し、常に安心と信頼を提供できる新時代の総合レンタルを目指していきたい」と抱負を語る。創業35年を節目に、安心と信頼の基盤を築き、確かな技術と品質で応える「新時代の総合レンタル」を目指し、さらなる挑戦を続けている。
企業DATA
[所在地] 〒861-4142下益城郡富合町杉島586
[TEL] 096-320-0071
[FAX] 096-320-1754
[資本金] 4860万円
[設立] 1974(昭和49)年4月
[事業内容] 建設機械器具、仮設資材のリース事業及び、クサビ式一側足場等の施工
[年商] 35億3300万円(08年3月期)(売上高)
[代表者] 塚本利次社長
[従業員] 144人
[URL] http://www.sanwalease.jp
[関連企業] 九州環境機材侃中央プレハブ

[採用情報]
現在、登録がありません。
※この記事内容は、くまもと経済EX:2008年7月1日発行分の掲載内容です。