トップ Companies くまもと経済EX 2008 快適な生活空間を創造する空調産業のパイオニア
くまもと経済EX 2008

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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電力・運輸・建設・不動産
快適な生活空間を創造する空調産業のパイオニア
ダンレイ
創業67年、戦後の空調産業のパイオニア
熊本本社
 空調設備や給排水衛生設備工事業のダンレイ梶B同社は、民間企業や官公庁、一般住宅の快適な生活空間を生み出す創造企業として、県内業界シェアのトップクラスを走り続けている。
 その輝かしい沿革を辿ると、すべての原点は67年前の1941(昭和16)年。冷凍機器販売の許{村冷凍工業所として長崎市で産声を上げ、7年後には同業の旧F本冷凍工業所を熊本市で設立。60年には、2社を合併し木村冷凍工業鰍設立、熊本市に本社を長崎市に支店を開設。その後、管工事業を開始し、熊本市川尻町に冷凍ショーケース専門工場を開設。70年には同市近見町に本社を移し、90年に現社名へと変更した。また、品質と顧客満足度の向上をスローガンに2003年にはIS09001認証を取得し、社員の目指す方向性を明確化した。現在は、空調や冷凍、給排水衛生設備の工事やその後の修理などアフターフォローにも力を入れ、九州全域を営業基盤に事業を展開。本村英宏社長は「一時期は、官公庁からの受注が売り上げの半分近くを占めていたが、近年は公共工事の平均単価の下落や競争激化のため、民同企業中心の営業を進めている。今後も官公庁に依存しない受注活動で、強い企業基盤を築いていかなければ」と力を込める。
 戦後の空調産業のパイオニアは、60年以上の時を経た今も業界の第一線に立ち、次の事業展開を描き続けている。

木村英宏社長
きむら・ひでひろ/熊本市川尻出身。1969(昭和∠L4)年10月8日生まれの38歳。熊本高校―法政大学卒業後、大手サブコン、同社長崎支店勤務、取締役を経て2004(平成16)年から現職。(社)熊本西法人会青年部会長。趣味はウィンドサーフィン、ゴルフ。
既存事業を新規リフォーム需要の掘り起こしに
長崎支店
許リ村冷凍工業所として創業した当時の写真(長崎市)
 空調機器のトップメーカー・ダイキン工業鰍フ県内販売代理店でもある同社。以前、ダイキンエ業主催で行われていた空調機据付コンクールの全国大会において、同社は3年連続で金賞を受賞した実績をもつ。これは、同社の高度な技術力の証明でもあり、ダイキン代理店としての確固たる地位を築いている証でもある。また、自社の技術力を生かして、近年の高まるリフォーム需要を追い風に住宅や事務所のリフォーム受注にも意欲を見せる同社。「既存事業の空調・冷凍機、給排水衛生設備の修理やメンテナンスを、新規リフォーム需要の掘り起こしにつなげていければ」と木村社長は話す。一方、環境事業としてはフロンの回収を行っているほか、省エネ商品の提供にも力を入れている。「金額だけにとらわれないベストな提案を通じて、省エネ商品のメリットをお客さまに伝えていきたい」。社会が求めている環境配慮型の企業姿勢も決して崩さない。
「会社経営は、人と人とのネットワークづくりから始まる」
空調機器トップメーカーのダイキン代理店である同社。空調・冷凍機・給排水衛生設備の工事から住宅リフォームまでを手がけている。
 本村社長が本村初前社長(現会長)からバトンタッチを受け、社長に就任したのが今から4年前。「会社経営の第一歩は、人と人とのネットワークづくり」と語る木村社長は、去る5月28日に聞かれた(社)熊本西法人会青年部会の今年度総会で第10代目部会長に就任した。青年部会の会員数は現在102人で、月1回のペースで定例会を開催。その他、県外旅行や工場見学、海水浴、ボランティア活動、ゴルフ大会なども行い、会員同士の交流を深めているという。「同業者間の交流では、発想や意見交換も一定の枠に入ったままで発展性に欠けているのが事実。法人会は、角度の違う異業種交流会で構成しているため、さまざまな意味で視野を広げることができるのがメリット」と本村社長。さらに、「会社経営やビジネスに役立つ研修会、その他の活動で会員同士の交流を深め、若いネットワークをさらに広げていきたい」と今後の法入会活動にも意欲を見せている。同会では、今年8〜10月までの3ヵ月間を新規会員の加入強化期間と位置づけ、青年部会をリードする本村部会長をはじめ全会員が一丸となり、会員数の増強に努める構えだ。
伝統をベースに22世紀へ新しい風を吹き込む
 「伝統」とは長きに渡る事業活動があるからこそ、生まれるもの。同社は伝統をベースに確固たる信頼を築き、次の一歩を踏み出そうとしている。そんな会社の技術力と営業力を「カタチ」にしているものは、平均年齢30代前半という同社社員の若い技術力・営業力なのだ。「若々しくバイタリティ溢れる職場である一方、伝統的に自由関達な社風でもあるので、上下に関係なく自由な意見交換が出来るのが会社の強み」と本村社長は自負する。技術者・営業マンそれぞれが自分なりのテーマを決め、日々、意見交換しながら仕事のレペルアップに努める。そんな社風が出来上がっているからこそ、堅実な企業基盤は揺るぎないものとなっているのだ。
 「地域業界のトップであるという意識を全社員が共有し、お客さまとともに成長していく組織体でありたい」と前を見つめる木村社長。オフィスや住宅の快適生活空間を創り出す「新しい風」は、今日・明日そして22世紀も空調設備のパイオニア・「ダンレイ」から吹いている。
企業DATA
[所在地] 〒861-4101熊本市近見7-3-14
[TEL] 096-354-0561
[FAX] 096-326-2119
[資本金] 2100万円
[設立] 1960(昭和35)年12月
[事業内容] 冷暖房・冷凍冷蔵・空調設備・給排水衛生設備工事業
[年商] 8億7500万円
[代表者] 木村英宏社長
[従業員] 50人
[URL] http://www.danrei.co.jp/company_his.html

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2008年7月1日発行分の掲載内容です。