トップ Companies くまもと経済EX 2008 すべては生まれ育った熊本のために。 地域に根ざした企業活動を展開
くまもと経済EX 2008

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

■医療・医療関連・教育  ■飲食・サービス 
■金融・保険・卸・流通・小売  ■情報通信・ICT関連  ■電力・運輸・建設・不動産  ■製造・農業 
電力・運輸・建設・不動産
すべては生まれ育った熊本のために。 地域に根ざした企業活動を展開
潟Rスギ不動産
独自のプロパティ・マネジメントシステムで トータルサポート
肥後銀行大津支店隣に開設した大津支店
 『熊本で生まれ育った企業の役割とは何か』を常に考え、独自のプロパティ・マネジメント(オーナーの収益最大化)システムを武器に、さらなるCS向上を目指す(株)コスギ不動産(熊本市九品寺、小杉康之社長)。
 “安心・抜群・完全・満足”を4本柱とする同システムは、充実した管理体制をはじめ、雑居ビルや遊休地の有効活用および売買、借り入れやメンテナンス代の見直しのアドバイス、不動産に関するサービスや情報提供、税理士・弁護士と提携した相談なども随時受付けるなど、あらゆるニーズに対応できる卜−タルサポートで、オーナーとのより深い信頼関係を築く。
 「今年のテーマぱ問題意識≒各社員が問題意識を持ちながらアクションを起こすことで、さまざまな改善へとつながる。トラブルの中にも次の参考書が埋まっている。失敗に背を向けず、立ち向かうことが成長や進歩につながり、最終的には全体的なCS向上へと結びついていく」と小杉社長は話している。

小杉康之社長
こすぎ・やすゆき/熊本市横手出身。1959(昭和34)年6月17日生まれの49歳。九州学院高校卒。趣味はゴルフ(ハンディ0)。
管理戸数1万2千戸を目標とした積極的な事業展開
菊陽支店を移転しゆめタウン光の森道路向かいに光の森支店を開設
 同社は今年度、管理戸数1万2千戸を目標に掲げている。その上で、県内の強化エリアと位置付けているのが大津町〜菊陽町〜光の森エリア。半導体関連企業やIT企業の誘致・進出で急速に発展する同エリアに、大津支店と光の森支店(菊陽支店を移転)を開設、周辺地域の開拓はもちろん、より強力な顧客サポート体制を築いていくことでシェアの拡大を狙う。主だ、光の森の県道316号住吉熊本線沿いには、1600坪の土地を取得。複合商業店舗とマンション建設を計画中である。
 また、自社ブランドの賃貸マンション『ライズ』シリーズを、年4〜5棟ペースで建設していく予定だ。同シリーズは、現在40棟を超え、単身者やキャリアウーマン、家族向けなど、地域性を重視しニーズに合った間取り・デザインを採用していることで高い入居率を誇っている。5月末には中央街にライズEXE(エグゼ)を竣工、スタイリッシュで上質なデザイナーズマンションに仕上がっている。
高齢者、外国人向けマンションを研究中
熊本市中央街のライズ下通EXE。1階はテナントスペースで、2〜9階が賃貸。
 今後さらに加速する高齢化社会を見据えた高齢者専用マンション、グローバル社会に応じた外国人向けマンションの研究にも力を注いでいる。「いずれは誰もが高齢者になるもの。バリアフリーはもちろん、スーパーや病院が近距離にある、あまりオール電化に馴染みがない、コミュニケーションをとる談話室がほしいなど、高齢者ならではのニーズを的確にとらえた専用マンションが必要。安心して人居させたい、自分が高齢者になったら入居したいと思えるようなものにしたい。また、熊本に住む外国人や留学生の数は増加傾向にある。住み心地のよい環境のハードを提供するのも、われわれ不動産業界の使命ではなかろうか」とそれぞれの必要性を説く小杉社長。
世代を問わない滞在型施設「コスギリソート」へ
阿蘇ハイランドゴルフコース
温泉施設:美人の湯「湯ら湯ら(ゆらゆら)」
 同社が“スポーツと癒し”をテーマに、阿蘇市乙姫にある約50万坪の広大な敷地を舞台として展開する「コスギリソート」。2005年9月に用地取得、現在では「阿蘇ハイランドゴルフコース」、温泉施設「湯ら癒ら(ゆらゆら)」、自然食レストラン「阿蘇のビュッフエ・乙姫の森」を建設してきた。阿蘇の新たな魅力・観光スポットとして、県内はもちろん県外からの個人客も多い。
 阿蘇ハイランドゴルフコースは、クラブハウスやコースをリニューアル、エコカーを導入なども行い、気軽にプレーできるゴルフ場として生まれ変わった。また、熊本では珍しいGPSを設置し、距離の測定からナビ機能による事故防止などスムーズなプレー遂行を実現。湯ら癒らは、阿蘇杵島岳の麓、森の中にたたずむ天然温泉・源泉かけ流し・離れ形式・長屋形式の家族湯。和、洋、アジアン、露天風呂付きや、カプセル岩盤浴付きなど、全15室から好きな浴槽を選択でき、肌触りの良い“美人の湯”といわれる炭酸水素塩泉で疲れを癒すことができる。“足湯”のある自然食レストラン「阿蘇のビュッフエ・乙姫の森」は、地産地消・減農薬野菜にこだわったバイキングスタイルのレストランで、体にやさしい料理を提供する。
 阿蘇という恵まれた自然環境の保全に細心の注意を払いながら、シニア層から若年層まで世代を問わない滞在型施設としての強化を進めるとともに、コース北側にある別荘地などの再開発も進める方針だ。
自然食レストラン「阿蘇のビュッフェ・乙姫の森」
地域活性化と社会貢献事業を実践
 地元のためには全力でお手伝いするという熱い思いを持つ小杉社長。熊本に根付き地域になくてはならない企業となるべく、不動産業として中心市街地の活性化やまちづくりなど一役を担っている。そのほかにも、スポーツを通じた地域活性化の取り組みとして、ロアッソ熊本のオフィシャルスポンサーやジュニアゴルフ大会、プロアマ大会の開催も実践している。さらには、社会貢献事業として、みなまた未来コンサートの主催やくまもとブラックイルミネーション2008への参加といったエコ活動、四川省大地震や岩手・宮城内陸地震への募金も行っている。各支店では土日を利用してゴミ拾いなどの美化運動を推進するなど幅広い。
 熊本を愛する企業が実践していくさまざまな“カタチ”それが、結果的には熊本、ひいては世界に住む人々へ還元されるという理想的なサイクルを生み出す。
企業DATA
[所在地] 〒862-0976熊本市九品寺3-15-4
[TEL] 096-366-5000
[資本金] 1000万円
[設立] 1982(昭和57)年7月
[事業内容] 不動産売買、賃貸仲介、賃貸管理業務、分譲開発業務、不動産証券化事業
[年商] 24億円(20年5月期)
[代表者] 小杉康之社長
[従業員] 140人(20年7月現在)
[URL] http://www.kosugi-f.com (コスギリソート)http://kosugiresort.com/top.htm
[出先] 売買事業部、営業本部、マンスリー事業部、東部支店、下通支店、光の森支店、大津支店、平成情報センター、阿蘇支店、水道町支店
[関連企業] (有)小杉住宅、(株)ジャナス・アセット・コーポレーション、(有)小杉観光、阿蘇ハイランド開発(株)

[採用情報]
現在、登録がありません。
※この記事内容は、くまもと経済EX:2008年7月1日発行分の掲載内容です。