トップ Companies くまもと経済EX 2008 お客様に“いちばんに”選んでいただける銀行に
くまもと経済EX 2008

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

■医療・医療関連・教育  ■飲食・サービス 
■金融・保険・卸・流通・小売  ■情報通信・ICT関連  ■電力・運輸・建設・不動産  ■製造・農業 
金融・保険・卸・流通・小売
お客様に“いちばんに”選んでいただける銀行に
熊本ファミリー銀行
地域に根ざした広域展開型地域金融グループ・FFG
熊本ファミリー銀行本店
 昨年4月に福岡銀行と経営統合しFFGを設立、10月には親和銀行を統合した。「初年度は、地域に根ざした3つのブランドを活かし福熊本県、長崎県を核として九州全域と本州を結ぶ広域展開型地域金融グループとして3行統一の経営戦略・経営管理システムの構築を完了し、グループ経営の足場を固めた。2年目となる今年度は、個人のお客様には3行共通の商品やサービスをレベルの高い相談営業力で提供し、法人のお客様には、多彩な融資商品の提供や3行協調したソリューション営業を積極的に展開し、業績向上を着実に果たすことを目標としている。

鈴木元頭取
すずきはじめ/佐賀市出身、1950(昭和25)年11月30日生まれ57歳。九州大学法学部卒。75年(同50)年福岡銀行入行。95年本店営業部営業第2部部長代理、98年秘書室長、2003年取締役営業統括部長、06年常務取締役北九州本部長、07年6月熊本ファミリー銀行取締役専務執行役員、同年8月ふくおかフィナンシヤルグループ取締役(現職)、同年9月18日付で熊本ファミリー銀行頭取就任。趣味は音楽鑑賞、ゴルフ。
総合シナジー効果の早期実現と最大化のための6つの戦略
本店口一ンプラザ流通団地事務所の開所式
 昨年10月からスタートさせたFFG第2次中期経営計画(〜2010年3月)では、「グループ一体経営体制」を確立し、「統合シナジー効果の早期実現と最大化」を図るとともに、常に変革・進化ヘチャレンジしていく「FFGカルチャーの創造」を基本方針としている。その上でグループの戦略・施策体系を基本に、各銀行が地域社会との徹底したリレーションシップバンキングを展開することで、質・量ともに「国内トップクラスの地域金融グループ」を目指している。
 熊本ファミリー銀行の中期経営計画では、FFGの統一した経営戦略に基づき、グループの持つ広範なネットワークや高度な金融商品・サービスを活用しながら顧客基盤の拡大を図り、併せて事務規定・処理体制の共通化、リスク管理体制の高度化などに取り組む。
 目指す銀行像は「地域になくてはならない銀行」、基本方針は「攻めの経営・規律ある経営」を掲げる。
 具体的には6つの戦略体系を設けた。営業戦略では、熊本ファミリー銀行の強みである“Face to Face”でのリテール営業を一層強化し、熊本県内のリテール部門に重点を置いた施策を展開していく。
 リスクマネジメント戦略では、リスク管理の高度化とリスクマネジメント態勢の確立・高度化、事務戦略・IT戦略では、福岡銀行との事務の統一やシステム統合を実現し効率化を図る。人財戦略では、グループで人財育成に取り組み人的資本の充実と戦略的配置を実施。クオリティ戦略ではグループ経営理念・ブランディングの浸透による企業カルチャーの変革に加え、コンプライアンス態勢の強化に取り組む。
 中期経営計画の経営指標目標値(09年度)では、コア業務純益90億円、当期純利益45億円、不良債権比率2%台後半、OHR60%台半ば、中小企業等貸出金8、800億円を設定している。
来年1月には福岡銀行とシステム統合
 昨年9月に就任した鈴本元・頭取は経営統合の効果について「自己資本の充実と財務内容の改善による信用力の向上をはじめ、企業再生ノウハウやリスク管理の高度化、顧客利便性の向上、協調融資取組の実績」などを挙げる。今後の営業戦略では、リテール営業に重点を置いた施策を展開、「特に支店長の決裁権限を拡充して取引先の資金需要に柔軟かつ迅速に対応する」としており、今期を「次なる飛躍的な成長に向けプラス成長を確実なものにするステージ」と位置付けている。
 また来年1月には福岡銀行とのシステム統合も予定されており、システムリスク管理体制の強化に取り組んでいる。
環境共生活動をCSRの柱に
熊本城の清掃活動
「ふるさと環境応援定期」での寄付を受けた県内の環境団体
 「FFGグループでは、経営理念の実践とも言うべき事業活動そのものが『CSR』である」というスタンスの下、熊本ファミリー銀行はCSRの大きな柱として環境問題に取り組んでいる。04年8月にエコ宣言を行い、05年9月にISO14001の認証取得、さらに政府の「チーム・マイナス6%」に参加し、地球温暖化防止策の一環として「クールビズ」を実践している。また「ふるさと環境応援定期」を発売、預金残高の0.2%相当額を県内で活動を行っている環境支援団体に対して寄付を行ってきた。これまでのべ96団体へ約3、000万円が贈呈された。その他、eco検定試験にも278人が合格しており、定期的に地域清掃活動のボランティアにも行員と家族が参加。さらに、地域の環境保全活動に取り組む個人、団体を「小さな親切」運動の実行章に推薦するなど、環境問題への取り組みの輪を地域に大きく広げている。
地域密着型金融の推進
同行が発行するアレコレカードをラッピングした市電
同行のブランドイメージデザインでラッピングした市電
 FFGはすべてのステークホルダーに対して、真に価値ある存在であり続け、地域社会と共に成長していくことを使命としている。また、九州を基盤とした「地域密着型金融」の実現により、国内トップクラスの「広域展開型地域金融グループ」を目指す。
 今後の展開としては、「地域密着型金融の推進」の3つの柱である@ライフサイクルに応じた取引先企業支援の一層の強化A事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底B地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献を掲げ、取り組みを実践していく。いちばん身近な、いちばん頼れる、いちばん先を行く銀行へ〜“あなたのいちばんに。”をスローガンに「お客様に“いちばん”に選んでいただける愛される銀行」を目指す。
企業DATA
[所在地] 熊本市水前寺6-29-20
[TEL] L096-385-1111
[FAX] 096-387-1906
[資本金] 149イ意8,076万円
[設立] 1929年1月
[事業内容] 銀行業
[年商] 預金高1兆1,211億円
[代表者] 鈴木元
[従業員] 1,095人
[URL] http://www.kf-bank.jp
[出先] 75店舗

[採用情報]
現在、登録がありません。
※この記事内容は、くまもと経済EX:2008年7月1日発行分の掲載内容です。