トップ Companies くまもと経済EX 2008 地球に優しく地域に根ざした独自の営業展開、 熊本の元気を支えていきたい
くまもと経済EX 2008

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

■医療・医療関連・教育  ■飲食・サービス 
■金融・保険・卸・流通・小売  ■情報通信・ICT関連  ■電力・運輸・建設・不動産  ■製造・農業 
金融・保険・卸・流通・小売
地球に優しく地域に根ざした独自の営業展開、 熊本の元気を支えていきたい
熊本コーヨー
金融・ビジネスの情報に熟知したサービス提供を目指す
紺屋今町の本社ツインビル
 同社の顔が今年6月から新しくなった。長年、笑顔と積極的な営業展開で地元熊本を明るくしてきた本村三紀男社長からさらに元気な古場正春新社長へとバトンタッチ。これまでに構築してきた熊本コーヨーの経営基盤に古場社長の新たなりーダーシップとエネルギーが加わり、さらなる展開に期待が集まる。
 古場社長は「42年間熊本ファミリー銀行の営業畑で培ってきた人脈とノウハウをフルに生かして熊本コーヨー、そして地場企業成長のお手伝いをしたい」と熱意を語る。
 同社は1975(昭和50)年に熊本相互銀行(現・熊本ファミリー銀行)が母体となり「株式会社コーヨーリース」として誕生した。2005年10月の創立30周年を節目に「熊本コーヨー株式会社」と社名を変更、新たな未来を進み始めた。
 現在の営業社員は金融・リース・不動産など幅広い経験を積み、お客様のニーズに対応中で、さらに宅建の取引主任有資格者数も毎年増加している。昨年、本社ビル南側に完成した立体駐車場や今年7月にオープンした大甲橋南側(九品寺1丁目)のコインパーキングなど地域との接点を大切に役立っていければと業務を通じた街づくりに対しても視野を持っている同社。こうした金融や不動産の優れたノウハウが同社の企業価値を高め、他にない地域密着型のサービスを強化しているといえる。

古場正春社長
こばまさはる/熊本市出身、1947(昭和22)年3月2日生まれの61歳。熊本商業高校−熊本商科大学(現・熊本学園大学)商学部卒。65年旧熊本相互銀行(現・熊本ファミリー銀行)入行。京町台支店長、鹿児島支店長などを経て2000年執行役員花畑営業部長、02年取締役、04年代表取締役常務取締役、06年常務取締役、07年4月鰍モくおかフィナンシャルグループ取締役(同年8月に退任)、同年6月から取締役常務執行役員。08年6月から熊本コーヨー椛纒\取締役社長。趣味はゴルフ。座右の銘は「大皆我師」「真実は一つ」。
「エコ」と「農業」をキーワードに 地産地消を追求し続け
大甲橋南側電車通り沿いに今年7月にオープンした18台収容のコインパーキング(1時間100円、入庫後12時間以内最大800円打切り)
 エコの発想が強まっていく時代の流れにおいて、同社は2000年6月に国内のリース企業としては3番目に早くIS014001を認証取得しており、「企業活動を通じて、環境保全に配慮し、地域社会に貢献する」を基本理念に、植樹作業など環境ボランティア活動や様々な形を通じて全社員が積極的に取り組んでいる。「当社では地域社会・環境保全に向けてできる限りの貢献をしていきたい」と今後も継続的な環境保全へ向けた積極的姿勢を見せている。
 また、古場社長は「農業」は近い将来の重要なキーワードになってくると考えており、「国内の自給率が低い現在、農粟立県熊本の方々にとって有益な情報支援ができる企業でありたい」と新たなビジョンについて語る。農業や新分野への挑戦、情報収集を続ける同社、地元熊本で長年培ってきた企業・学術・産業との強いパイプがあるからこそ可能にできる展開だといえる。
 大手メーカー系リース会社にはない地元密着型の熊本コーヨーが持つ企業色・強みを徹底的に生かしたサポートは、商品のリースや販売以外のプラスアルファの付加価値をつけた地場企業にとっての心強い武器と言えるだろう。
「目利き」の能力を発揮して熊本のビジネスシーンに元気を吹き込む
コーヨー有料駐車場
 地場企業にとってメリットになるビジネスモデルは何かと日々模索しながら業務に励んでいる同社、社員一人ひとりが鋭いプロの目線を持つように人材育成にも力を入れている。古場社長は「目利き」をキーワードに、社員一丸となり企業のバックアップを目指している。
 「目利き」のできる社員、つまり、企業の的確な将来予測ができる能力、取引先企業のできうる限りの情報を選別・分析し特性を把握する能力、フェイス・トゥー・フエイスで現場を分析できる力などで、企業を取り巻く地域環境から多彩な関連情報を分析サポートする積極性をビジネスの第一線で発揮できるプロ集団を目指し、企業の継続性、長年培ってきた信頼を大切にしていくように社員へ呼びかけている。
 九州新幹線全線開通や駅周辺・中心市街地再開発計画など熊本にとって大きな転換期となる今、「地場の企業価値を一層高め、元気ある企業・地域を創造するエネルギーを発信していきたい」という同社の思いが、この「目利き」という言葉に込められている。産業形態が複雑化し、IT環境が急激に発達している中、同社独自のビジネス戦略と地元に広がるネットワークカを生かしながら、熊本の人、物、資金を好循環に導く地産地消のビジネス環境構築に挑戦している。地場企業と共に成長する熊本コーヨーの今後の活躍に注目が集まる。
 
企業DATA
[所在地] 〒860-0012熊本市紺屋今町2-1
[TEL] 096-325-3833
[FAX] 096-322-3955
[資本金] 7、000万円
[設立] 1975(昭和50)年9月
[事業内容] 事業内容総合リース、不動産事業、CAS事業、ウィルコム携帯電話・各種物品販売など
[従業員] 32人
[URL] http://www.kumamoto-koyo.com
[出先] 鹿児島支店(鹿児島市中央町13-1)

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※この記事内容は、くまもと経済EX:2008年7月1日発行分の掲載内容です。