トップ Companies くまもと経済EX 2009 “つなぐ力”強化し地域発展に貢献
くまもと経済EX 2009

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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金融・保険・卸・流通・小売
“つなぐ力”強化し地域発展に貢献
熊本信用金庫
「地域密着」に徹した事業運営
 「信用金庫は、地域の皆様方の信頼を得なければ経営が成り立たない。これまで以上に中小企業の業務内容を熟知し、お客さまの経営サポートに全力を尽くしたい」と話す吉本理事長。同金庫では、信用金庫の使命とも言える「地域密着」に徹した事業運営を行っている。











吉本 國勝 理事長
よしもと・くにかつ/宇城市松橋町出身。1941(昭和16)年12月19日生まれ、67歳。熊本商業高校卒。60年熊本信用金庫入庫。業務部長、本店営業部長などを経て、95年理事、01年6月常務、03年6月第10代目理事長就任。趣味はジョギング、ゴルフ
“つなぐ力”でアイデアを売上に
 特に力を入れているのが、全国信用金庫協会のテーマでもある“つなぐ力”の強化。吉本理事長は「信用金庫とお客さま、そして、お客さま同士を繋いでいくことが重要。実際にお客さまの所に足を運び、眠っているユニークなアイデアや、他にはない特殊な技術を見つけ出すことで、資金面だけでなく、技術やノウハウを含めた橋渡し役を担いたい」と話す。この“つなぐ力”が象徴的に発揮されているのが、県内4信金、県内大学・高専と共同で推進する「コラボ産学官」での取り組みだ。定期的な事例研究発表会などを通し、顧客間のビジネスマッチングを支援することで、地元企業のアイデアや技術を売上に繋げるためのサポート体制を構築している。
「現場力」重視した人材育成
 「地元の資金を地元で使っていただく」という信用金庫本来の役割を通して、中小企業・個人事業主の支援にも力を注ぐ。経済環境の悪化により策定された改正金融機能強化法や全国緊急保証制度の実施など、様々な貸し渋り・貸し剥がし対策に対応。また「現場力」を重視した人材育成を行い、一人ひとりの渉外担当者が「身近でいつでも気軽に相談できる」存在となることで、顧客サポートの更なる充実を図っている。
多彩なローン・定期預金商品を展開
 顧客のニーズに合わせた多彩なローン、定期預金商品を展開する同金庫。今年5月には、「傷害保険つき定期積金“安心ナビ”」を発売した。同商品は、将来に向けた目的積立額を傷害保険がカバーするというもの。「5年もの」「10年もの」の2種類で、保険料の負担なく、子どもの教育資金、リフォーム資金、老後資金などライフプランに合わせた財産形成が可能な商品となっている。
 昨年の創立85周年を記念し発売した個人や事業主向けに、ハイブリットカー購入やエコロジー関連の設備投資に対して貸出金利を優遇する『エコ商品購入ローン』も好評。他にも、支店単位で小回りの利いた顧客サービスの実現を目指し開発した支店長専決の事業所向け「ヴァリューローン」、個人消費者向け「Beクイック」などの各種ローン商品、年金受給者向けの定期預金「スーパー寿」、団塊世代を対象に上乗せ金利を適用する団塊世代応援定期「夢つづき」などを提供している。
くましん3訓“変革”“誠実”“感謝”
 同金庫は1923(大正12)年8月、当時の高橋守雄・熊本市長を中心に政財界有志が発起人となり設立された。「地域社会に密着し、金融業務を通して企業と家庭、そして郷土くまもとの繁栄と日本経済の発展に寄与する」を経営理念に事業を推進。現在、熊本市内とその近郊に22店舗を展開している。
 吉本理事長は「お客さま一人ひとりの顔が見える、地元に根ざした営業活動こそが信用金庫の最大の強み。地域社会の活性化に幅広く貢献していきたい」と意欲を語る。“変革”“誠実”“感謝”のくましん3訓を実践する人材育成を通し、地域との接点を強化しながら、これからも地元企業・個人事業主のパートナーとしての役割を果していく。
企業DATA
[所在地] 〒860-0808 熊本市手取本町2-1
[TEL] 096-326-2211
[FAX] 096-322-7219
[設立] 1923(大正12)年8月
[事業内容] 信用金庫業務
[年商] 預金残高:1377億1500万円(08年度期中平均) 貸出金残高:786億1100万円(同)
[代表者] 理事長・吉本國勝 常務理事・品川良照 常勤理事・光永昭久、井芹亮介、 松本秀幸、真子秀樹、吉村敏幸 常勤監事・反後徳生、永松恵
[従業員] 291人(09年6月現在)

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2009年7月1日発行分の掲載内容です。