トップ Companies くまもと経済EX 2009 地域密着の金融機関として地場企業をバックアップ
くまもと経済EX 2009

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

■医療・医療関連・教育  ■飲食・サービス 
■金融・保険・卸・流通・小売  ■情報通信・ICT関連  ■電力・運輸・建設・不動産  ■製造・農業 
金融・保険・卸・流通・小売
地域密着の金融機関として地場企業をバックアップ
熊本第一信用金庫
産学官連携で中小企業を支援
 熊本の産業、地場企業の発展を目標に産学官連携推進を目指し、県内4信金共同で組織するコラボ産学官熊本。06年の設立以来、県内の会員企業、大学・高等専門学校、行政機関、県内4信金が連携し、会員企業に向けての技術相談、研究開発費等の資金調達支援を実施している。熊本第一信用金庫の豊住賢一理事長は「コラボ産学官という全国組織に参加することで、会員企業の皆さんが抱える問題を解決する能力が高まると同時に、当金庫のお取引先でもある多くの地場中小企業の皆さんの技術開発、事業発展へのより一層の支援が可能になりました」と語った。全国の大学や研究機関で生み出された技術やノウハウを、共同研究や技術相談などの交流を通じて提供し、産業化へと結びつけることを目的とした同組織の主旨に則り、熊本支部では、支部組織で初の試みとなる会員向け特別融資(研究開発段階から融資が受けられる制度)を実施するなど、地場企業活性化に向け、積極的な活動を展開。また現在年2回開催されている会員同士の交流会が、ビジネスマッチングの場としても生かされている。


豊住賢一理事長
とよずみ・けんいち/熊本市出身、1952(昭和27)年4月8日生まれ、57歳。九州大学工学部卒。77年入庫、2000年人事研修部長、03年理事人事担当、05年同本店営業部長、06年同業推担当、07年6月から常務理事・業務推進部・業務企画部・個人融資部担当。08年6月理事長就任。趣味はドライブ、カメラ。
実行金額112億円。「全国緊急保証制度」で県内景気浮揚に貢献
 昨年10月末から取り扱いを始めた「全国緊急保証制度」を利用し、原油高や材料高で悩む地元企業に対し、同金庫では積極的な資金繰り支援を行っている。平成20年10月末から平成21年3月末までの取扱実績は、1,060件、実行金額112億3,200万円に及ぶ。同制度資金以外にも、熊本県信用保証協会保証付融資を積極的に利用し、平成21年3月末の信用保証協会保証付融資の利用実績は2,460先、残高247億6,000万円となり、前期比で216先、残高63億6,900万円の増加となっている。今期も引き続き「全国緊急保証制度」を中心に信用保証協会保証付融資に力を入れ、地元中小企業支援、県内経済の景気浮揚に取り組みたいとしている。
県民挙げての応援を後押し「ロアッソ熊本応援定期」
 地域経済、スポーツ、文化、教育など多方面にわたる社会貢献活動に積極的に取り組む熊本第一信用金庫では、多くの県民の注目を集め、県民挙げて地元チームを応援する機運を盛り上げるきっかけともなった「ロアッソ熊本応援定期」の第5弾を昨年に引き続き発売した。地元プロサッカーチーム「ロアッソ熊本」の活動資金支援を目的としたもの。今回は09年のシーズン終了時でのホームゲーム平均観客動員数に応じた金利の上乗せや、今シーズンのホームゲームでの勝ち点×1万円をロアッソ熊本に活動資金として支援するなど、県民挙げての応援が、そのままチームの活動を支える仕組みとなっている。預け入れ金額は10万円以上。募集期間は9月30日まで。(詳しくは第一信金各支店窓口にてご確認下さい)
「エこころ定期預金」で、身近なエコ活動
 地球温暖化が懸念される今日、CO2排出規制への関心は益々高まりを見せはじめている。熊本第一信用金庫では、「できることからはじめる環境にやさしい生活」をテーマに、普段の生活の中での環境活動を実践目標に定めた「エこころ宣言書」とセットになった「エこころ定期預金」を発売している。同定期預金を申し込む際には、CO2削減に向けた実践項目を記した「エこころ宣言書」を記入してもらっている。「冷房は28度に、暖房は20度に」、「水道水の無駄をなくす」、「省エネタイプの家電品を選ぶ」、「自動車の省エネ運転に努める」など、温暖化防止に役立つ普段の生活習慣の実践を呼びかける内容となっている。預け入れ金額は10万円以上、預け入れ店頭表示金利に0.1%の金利上乗せ特典が付く。募集期間は平成22年3月31日まで。(詳しくは第一信金各支店窓口にてご確認下さい)
「セカンドライフ」が支えるゆとりある老後
 「平成19年度生活保障に関する調査」によると、夫婦でゆとりある「セカンドライフ」を過ごすには、月額で約38.3万円必要という調査結果が出ている。しかし実際は、サラリーマン夫婦の公的年金額が約23万円と約15万円の不足という結果が出ている。退職金専用定期預金「セカンドライフ」は、そうした夫婦のゆとりある老後に役立てていただくための個人利用者を対象とした商品。預け入れ金額は300万円以上。預金の種類は3年または1年満期定期預金。300万円以上、1000万円未満の預金者はスーパー定期300の店頭表示金利に0.3%が上乗せされ、1000万円以上では大口定期預金の店頭表示金利に同じく0.3%が上乗せされる。さらに勤務先から退職金を当金庫へ振り込まれた場合はスーパー定期300ならびに大口定期の店頭表示金利に、それぞれ0.5%の金利が上乗せされる。募集期間は平成21年12月30日まで。(詳しくは第一信金各支店窓口にてご確認下さい)
 地元金融公庫として、顧客ニーズにきめ細かく対応した商品の提供を通して、地域社会、経済の活性化に貢献する熊本第一信用金庫。今後とも地域密着の金融機関として歩み続ける。
企業DATA
[所在地] 〒860-0806 熊本市花畑町10-29
[TEL] 096-355-6111
[資本金] 出資金:27億3,500万円
[設立] 1950(昭和25)年8月1日
[事業内容] 金融業(信用金庫)
[年商] 預金残高:2,427億円(平成21年6月末現在)
[代表者] 代表理事会長:森本 孝 代表理事理事長:豊住 賢一
[従業員] 326人(男 221人、女 105人)
[出先] 28店舗

[採用情報]
現在、登録がありません。
※この記事内容は、くまもと経済EX:2009年7月1日発行分の掲載内容です。