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WBC連覇を支えた“マーキングの匠” 創業から40年余の確かな技術で 熊本から全国、海外へ
株式会社マークス
安定した量産体制整え中国・上海にも進出
 2009年に開催された野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)」で連覇を果たした日本代表チーム「侍ジャパン」。ドラマチックな展開での優勝に日本列島が興奮と感動に包まれたことは記憶に新しい。そのユニフォームの胸に描かれた「JAPAN」のマークを手掛けた企業が熊本にあることをご存知だろうか。
 マーク加工全般・刺繍・縫製などを行う潟}ークス(熊本市貢町、田中博社長)は、スポーツメーカーやスポーツ小売店、ワーキングウェア販売店を主な取引先として全国に活躍の場を広げている。フードパル熊本南西側の4500uをゆうに越す広い敷地に鉄骨造り2階建て、延べ床面積約2300uの本社工場を構える(2005年に熊本市徳王から新築移転)。ジャガード刺しゅう室・プリント工場・昇華室・カガリ本縫い室を備え、ミシンやプリンター、昇華プリント機械、バーコード式(ネットワーク)ミシンといった最新機器を導入、安定した量産に向けた環境を整え、「常に困ったことを拾い上げてそれを一つひとつ片付けていく」という経営スタイルで多岐に渡る顧客の希望に対応する万全の体制を敷いている。第1回大会に引き続き担当したWBCのマーキングのほかにも北京五輪の野球日本代表や女子ソフトボール日本代表、また多くのプロ野球球団のユニフォームのマーキングも手掛ける同社。「あくまでメインは学生や社会人など一般の方向けのマーク加工。日本代表やプロ野球の仕事は業務全体からすればほんの一部ですが、日本中が湧いたイベントに携わったことは大変光栄です」と笑みを浮かべる田中社長。
 2008年には中国国内における需要を見越して海外進出に挑戦。上海に工場を開き、2009年独資で現地法人を設立、2010年から本格稼働させている。現在はスタッフ20人(うち現地採用18人)体制で業務に当たっており、顧客は上海ミズノ、上海市内のスポーツ店、台湾のスポーツ店などでの実績がある。今後は、「上海はじめ中国国内のスポーツウェアの需要拡大に貢献できるマーク、商品を提供していきたい」と意欲的だ。
企業DATA
[所在地] 〒861-5535 熊本県熊本市貢町780-12
[TEL] 096-245-2000
[FAX] 096-245-5500
[資本金] 1,000万円
[設立] 昭和55年
[事業内容] スポーツ関係マーク加工、アパレル刺繍加工
[年商] グループ10億円(10年8月期)
[従業員] グループ214名(正社員84名・パート130名)
[URL] http://www.marks.co.jp/
[出先] 本社、大阪店、静岡店、福岡店、福井センター、福崎センター、サポートセンター、植木工場、上海マークス
[関連企業] 潟}ークス・イグジット(熊本、大阪)

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2011年7月1日発行分の掲載内容です。