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くまもと経済EX 2011

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今あるニーズを形に。時代の先にある変化を チャンスに。青果分野のナンバーワン企業を 目指すFBグループです
株式会社 藤本物産
鞄。本物産を核にグループ4社でFBグループを構成。
そのネットワークとマンパワーで青果の仲卸という枠を越え、
青果分野をトータルコーディネートするリーディング企業として成長している。
FBグループの強みを、ソフト・ハードの両面から紹介していく。
グループ力で食のニーズに対応
 消費者の食生活に欠かすことのできない青果物を、安定的に供給するという社会的役割を担う青果仲卸業。基本的には市場に全国から集められた野菜や果物を買い受け、小売店や飲食店などに販売するのが当初の役割だ。しかし、顧客(消費者)ニーズの多様化などから以前のように市場に入ってきたものを必要な分だけ届けるといった形態では通用しなくなっているのが現状になっている。
 熊本の台所と言われる熊本地方卸売市場(通称田崎市場)の一角に本社を置く鞄。本物産(熊本市田崎町、藤本健介社長)では、そうした時代の変化を見据えいち早く対応し、グループの連結売上高が130億円を超える企業に成長。同社及び関連企業の潟tレッシュダイレクト、潟Pイ・エフ物流、潟tレッシュ工房でFBグループとして展開している。
 FBグループでは独自に幅広いネットワークや産地との結びつきを構築し、求められるあらゆる青果の仕入れ体制を確立している。例えば、バナナに関しては世界のあらゆる産地から商品を仕入れることができるほか、野菜では最近の消費者嗜好に応えられるよう、フレッシュダイレクトが八代と南阿蘇に拠点を置き、周辺の農家が生産したものを直接流通できるような産直の仕組みがとられている。
 同時に鮮度を保ちながら、求められる食材を素早く届けるための流通加工から物流システムも充実。フレッシュ工房においては青果のパッケージングのほかカット野菜工場の「フレッシュセンター」内で外食産業や福祉施設、学校給食など向けに洗浄・皮むきなどの一次処理を施した食材の提供サービスも実施している。手間のかかる一次処理を省けることで、調理現場では作業時間の短縮(人件費の削減)や皮むきなどによる食材のロスの防止につながるなど様々な効果がありクライアントからの評判も上々だ。迅速かつ効率的な物流にはケイ・エフ物流の存在とともに、鳥栖市に構える九州中央支店も大きな役割を果たしている。
物流拠点の要に隠されたルーツ
 九州のほぼ中央、鳥栖インターチェンジからすぐの工業団地に立地する九州中央支店は、「セントラルロジスティクスセンター」の愛称通り同社のネットワークと物流拠点として最大限の力を発揮している。スピードが命の青果物流において、九州一円の産地から素早く青果を集荷・加工しクライアントのもとへ配送している。
 また、このセンター内には15基のバナナを熟成させる室(1室あたり1728ケース熟成可能)が設置されているが、実はこれが同社の歴史を現すものであり、得意とする分野でもあるのだ。
 今でこそ青果分野のトータルコーディネーターとして存在感を示す同社だが、前身の藤本果実ではバナナの着色加工や販売をメインとしていた。その独自の方法で熟成された「藤本のバナナ」のおいしさは当時から高い評価を得ており、現在もその伝統とノウハウがしっかりと受け継がれている。九州でも青果卸が持つ最大級の設備になるが、その室には最新鋭のものが採用されており、微妙な温度や湿度の調整で毎日おいしいバナナが店頭に届けられている。
事業を通じた地域貢献
 さらに同社では得意とするバナナを地域貢献にも活用している。2年前に開発したのは「熊本城本丸御殿バナナ」。田崎市場の卸2社と協力して取り組んでおり、1袋の販売あたり1円を熊本城復元整備基金に寄付している。本丸御殿の写真や九曜紋、蛇の目紋などがデザインされたユニークなパッケージで、販売されている県内約80店のスーパーやコンビニなどでも目を引く商品だ。今年も5月に3社で熊本市役所を訪れ寄付金を贈呈。幸山市長から「地域貢献で郷土を盛り上げていただき大変ありがたい。寄付金は熊本城の整備事業費として活用したい」とお礼のあいさつとともに感謝状が贈られた。今後も継続することで地元熊本への感謝を形にし、地域活性に貢献していく。
 現在グループで約320人が働くFBグループ。ここまで成長したのはそこで働くマンパワーと先見性はもとより、消費者の声を謙虚に聞きそれに応えるにはどうすればいいかを真剣に考え形にしてきたからに他ならない。県内のサンリブやマルショクを中心に12店舗の直営店を消費者の生の声を吸い上げるアンテナ店と捉え、一つひとつの要望に的確な答えを出していく。それと同時に社会や青果業界を取り巻く大局的な流れもにらみ、一歩先行く対応で青果分野のリーディングカンパニーを目指す。
企業DATA
[所在地] 〒860-0058 熊本市田崎町414-12
[TEL] 096-354-1335
[FAX] 096-353-6452
[設立] 1948年6月  [創業] 1962年6月
[事業内容] 青果物のトータルコーディネート1.青果物の仲卸、及び直営販売2.生産地より直接仕入れ・販売3.輸入青果物の卸4.バナナの着色加工5.ドライフルーツ類の卸6.青果物の加工業務
[代表者] 藤本健介
[従業員] 320人(グループ計)
[URL] http://www.fjmt.co.jp
[出先] [支店] 九州中央支店 [直営店] 熊本交通センター サンリブくまなん店 県民百貨店 マルショク薄場 マルショク芦北 サンリブ子飼 サンリブ清水 マルショク泗水 サンリブ武蔵ヶ丘 マルショク人吉 マルショク御船熊本生鮮市場みずき台
[関連企業] ケイ・エフ物流 フレッシュダイレクトフレッシュ工房

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2011年7月1日発行分の掲載内容です。