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サービス

「しなやかに」人と企業をつなぐ人材サービスを通して、地域に密着した雇用創造に貢献

株式会社スープル

四半世紀に渡り熊本、大分、宮崎の3エリアで人材サービスを展開する同社。
社名の『スープル』とは、フランス語で「しなやかに」を意味し、
今日の混沌とした時代に何が起こってもしなやかに向き合い、
同分野で地域に貢献したいという思いが込められている。

2011年3月、パソナ中九州から「スープル」に社名を変更

　1985年に熊本で㈱テンポラリーセンター中九州として創業し、86年に大分支店、そして89年に宮崎支店を開設。九州圏内3拠点に拡大し、総合人材サービスを提供する同社。96年には㈱パソナ中九州と社名を変更し、パソナグループの人材サービスメニューを普及浸透させるべく事業を展開してきた。2011年2月末にパソナグループとの資本提携および業務提携にピリオドを打ち、同3月1日より㈱スープルと社名を変更して新たに船出した。
　同社は、①「一人ひとりが輝く主役である」、②「人と社会（組織・企業）を繋ぐプロ集団である」、③「地域の雇用創造に貢献する」といった3つの信条を掲げている。将来の地域主権時代に向けて、地方から雇用創造に貢献していくことが使命だと考え、これまでの業務の柱でもある事務系人材派遣に加え、就労支援事業、紹介予定派遣事業、研修・教育事業分野のメニュー開発にも力を入れていく構えだ。また今後、急ピッチで進む高齢化に対応すべく、シニア派遣分野や観光、農業といった新分野への取り組みにも挑戦していく。

今期の見通しと3カ年計画

　若干の凹凸はあるものの、2007年度までは順調に右肩上がりに売り上げを伸ばしていた。しかし、偽装請負やコンプライアンス違反などでバッシングが拡大し、市場に陰りが見え始めたところにリーマンショックが追い討ちを掛け、製造系業界ほどではないものの事務系を主力にする人材派遣会社も例外なく大きな波を受け、減収となった。
　今後、事務系派遣分野については、従来から取り組んでいるヒューマンスキルとテクニカルスキル双方を兼ね備えたスタッフの登録と育成に力を入れ、派遣サービスの高品質化に力を入れる。具体的には、スタッフフォローやスタッフ研修、そしてメンタルヘルスケアの充実などが挙げられる。
　同社では、熊本本社に管理本部を新設し、コンプライアンス面でのさらなる拡充、システムインフラも強化を図る考えだ。また、労務管理面、法務面で新たな顧問契約を結び、今後の混沌とした法改正の動きに対応していく。そのほか、㈱レイメイ藤井をはじめとした同社と密接な関係にある企業や個人など異業種との営業連携を図る「スープルREP会」のメンバー網を強化し、地域密着型の人材サービス会社ならではの特徴発揮を目指す。このREP会を活性化させることで、相互のサービスを紹介し合えるなどの相乗効果が期待できる。

新分野・新サービスの開発

　これまでの再就職支援ビジネスで培ったノウハウを生かし、若年者就業支援事業ならびに中高年者就業支援事業での経験とノウハウを全拠点で共有し、就労支援サービス品質の高度化を図っていく構えだ。また、自治体との連携をさらに強化し、総務や人事分野でのアウトソーシング事業にとどまることなく、農業・観光といった成長分野での市場拡大支援も視野に入れていく。

企業DATA

[所在地]　〒860-0846 熊本市城東町2-20 明治安田生命熊本ビル1F

[TEL]　096-326-5351

[FAX]　096-326-5350　

[URL]　http://www.souple.co.jp

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※この記事内容は、くまもと経済ＥＸ：2011年7月1日発行分の掲載内容です。