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内視鏡を駆使した消化器専門施設女性専用の人間ドックで急増する女性の大腸がんを発見
医療法人社団 魁正会 服部胃腸科
食生活の欧米化など生活習慣の変化に伴い、女性の大腸がんが急増している。
大腸がんは早い段階で発見・治療すれば根治可能ながんであり、定期的な検査が最も重要である。
内視鏡を駆使した消化器専門施設の服部胃腸科では、毎週金曜日をレディースデイとし、
医師、看護師、受付事務など全て女性スタッフで対応する女性専用の人間ドックを実施している。
毎週金曜日をレディースデイに女性の人間ドック受診を促進
 大腸がんは食生活と密接に関係し、バランスの良い食事が大切だが、現時点では大腸がんの発生を抑える予防法は確立されていない。しかし、大腸がんの多くはポリープから発生することが分かっているため、前がん病変であるポリープや、がんが粘膜層に留まっている段階で発見し、内視鏡的に切除することが最も有効な予防法と考えられている。
 女性の場合、男性のように勤務先の定期健診や人間ドックなどの受診機会が少なく、がんの早期発見が遅れてしまうことがある。さらに、大腸検査の場合、「男性医師による検査には抵抗がある」、「できれば女性スタッフに担当してもらいたい」という声が多いのも事実。こうした背景から、服部胃腸科では毎週金曜日をレディースデイとし、医師、看護師、受付事務など全て女性スタッフで対応する女性専用の人間ドックを開始した。後藤院長は「大腸がんは早期に発見できれば完治できるがんです。女性の専門医による健診なので抵抗感も少なく、分からないことや不安に思っていることも気軽にご相談いただけます。年に1回は定期的な検査をお勧めします」と話し、女性の人間ドック受診を促進する。
 同院の「人間ドック」、「胃腸ドック」は、全てのコースで胃・十二指腸内視鏡検査、全大腸内視鏡検査が含まれ、忙しいビジネスマンのために、休日を利用した土曜・日曜の受診体制も整えている。
 さらに、外来での検査要望が多かったピロリ菌の検査を専門に行なう「ピロリドック」を新設。早期発見・早期治療の取り組みには枚挙に暇がない。
「光で診る」新しいステージへ 食道がん、中・下咽頭腫瘍の発見に威力
 内視鏡技術が実用化されて半世紀余り。現在では、“光で診る”次世代の内視鏡NBI(Narrow Band Imaging=狭帯域フィルター内視鏡)システムが開発され、切除可能な微小ながん組織の発見率を大幅に向上させた。
 粘膜表層の血管の走行状態を描写するNBIは、光学特性に最適化したスペクトル幅の狭い光(狭帯域光)を使うことで、消化器表面の微細構造や毛細血管を観察するシステム。消化管の腫瘍性病変は、表層の毛細血管に変化が現れ、特に腫瘍からがんに変化すると血管の走行異常、形態変化が顕著になり、この変化をNBI+拡大内視鏡との併用でとらえ、早期のがんを発見する。とりわけ、これまで早期発見が困難であった耳鼻咽喉科領域の咽頭がんや食道がんの発見にも圧倒的な威力を発揮し、実際、同院においても、早期食道がんの発見数が年間3例だったのに対し、NBI導入後は年間17例に増え、早期の中・下咽頭腫瘍は、1年間で7例発見している。
患者負担が少ない内視鏡治療 ESDでがんの完全切除率が向上
 内視鏡の特徴は、微小ながん組織を発見することだけでなく、内視鏡でポリープやがん組織を切除する治療分野においても特筆すべきである。内視鏡による治療は開腹手術ではないため、入院期間が短縮され、退院後の生活に影響が少ないことなどから、患者の肉体的・精神的な負担が大幅に軽減されるメリットがある。
 具体的には、がん組織の根元にワイヤーをかけ高周波電流で焼き切る内視鏡的粘膜切除術(EMR)や、細い針状の先端部で粘膜下層から薄く剥がしていく内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)などの治療法がある。ESDは、EMRに比べ、2cm以上の大きながんも内視鏡での治療が可能で、切除した組織の検査もしやすくなり、診断や治療計画が病理学的にできるようになった。
地域の“かかりつけ医”として患者さん本位の医療を実践
 服部胃腸科は、年間1万9千例余りの内視鏡検査・治療を行い、単一診療所レベルの症例数では全国有数の内視鏡専門施設である。後藤院長は、「内視鏡分野においては、NBIと拡大内視鏡との併用で、内視鏡治療で完治する癌をできるだけ早期に発見し、患者さんにその恩恵を少しでも多く得ていただけるよう、さらなる検査の質を追求する。その一方で、地域のかかりつけ医として、生活習慣病を中心とする内科疾患の早期発見から治療、経過観察まで、きめ細かな診療体制を整え、地域の皆様の健康管理の担い手としてお役に立ちたい」と意欲を示す。その基本理念は、開業から一貫した「患者さん本位の医療」にほかならない。


[診療受付時間]
午前/ 8:30〜12:30 午後/15:00〜17:00
※第3火曜日は診療 ※土曜・日曜は午後も診療
[休診日]
第3以外の火曜日
第2・第4日曜日及び祝日
服部正裕 会長
■日本消化器内視鏡学会認定指導医
■日本消化器内視鏡学会認定専門医
■日本消化器病学会認定専門医  
■日本内科学会認定医



後藤 英世 理事長・院長
■日本消化器内視鏡学会認定指導医
■日本消化器内視鏡学会認定専門医
■日本消化器病学会認定専門医 
■日本内科学会認定内科医
企業DATA
[所在地] 〒860-0004 熊本市新町2-12-35
[TEL] 096-325-2300
[FAX] 096-352-4778
[事業内容] [診療科目] 消化器内科・内科
[従業員] 常勤医師5人、看護師18人、看護補助4人、臨床検査技師5人、管理栄養士3人、栄養士1人、事務13人
[URL] http://hattori-clinic.com

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※この記事内容は、くまもと経済EX:2011年7月1日発行分の掲載内容です。