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熊本軸に九州全域で活躍する 保健・医療・福祉分野のスペシャリストを育成
学校法人熊本城北学園 九州看護福祉大学
保健・医療・福祉分野のスペシャリストを育成する九州看護福祉大学。
その教育姿勢や専門性は医療機関などからも高い評価を受け、
100%に近い就職率を誇る。今後も、社会ニーズに沿った、
人や社会を支える専門職業人の育成に積極的に取り組んでいく考えだ。
スペシャリスト育成が伝統に
 九州看護福祉大学は1998(平成10)年、地元の玉名市をはじめ熊本県と近隣地域の旧2市10町からの創設基金による全国でも数少ない「公設民営」の大学として開学。これまで10期、約3600人の卒業生が社会に巣立っている。二塚理事長・学長は「看護学科やリハビリテーション学科はもちろん、社会福祉学科の卒業生でも75%以上が福祉関係の就職先に進んでいる。保健・医療・福祉分野のスペシャリストを育成するという本学の教育目標が、伝統として根づいてきた」と話す。
 長引く不況で、学生の就職難が続いているが、同大の2010年度の就職決定率は看護学科100%、社会福祉学科99.2%、リハビリテーション学科100%と、極めて高水準を維持している。同大では、各学科の教授陣、就職支援室でつくる就職委員会を中心に、一人ひとりの希望や適性に応じた、きめ細かな就職支援システムを構築。看護師、社会福祉士、理学療法士などの国家試験の合格率も全国平均を上回る成績を残すなど、充実した資格取得支援も展開している。
女子柔道部‐創部2年で全国ベスト8
 昨年4月に開設した女子柔道部。柔道場を新設したほか、同大では初めてのスポーツ特待生枠を設けるなど、本格的な強化を図っている。同大非常勤職員だったアテネオリンピック・北京オリンピックの柔道2大会連続金メダリスト・内柴正人氏が、今年1月から客員教授に就任。丸山拓也監督、梅野晃一コーチとともにコーチとして本格的に指導を担当し、創部2年目だが、今年5月の九州学生柔道優勝大会で優勝、また、6月の全日本学生柔道優勝大会では全国の強豪大学に互してベスト8に入るなど躍進している。
十数人規模のボランティアチームを派遣予定
 甚大な被害となった東日本大震災では、学生からの要望を受け、夏休み期間を活用し十数人規模のボランティアチームを組織、被災地への派遣を検討しているという。二塚学長は「震災が、学生にとって人の命や家族・地域の絆を再認識する機会になっている。将来、スペシャリストとして社会に出る学生にとっても大きな経験になると思う」と話す。
2学科新設し5学科体制に
 同大の入学者の内訳は、県内出身者が約40%と最多だが、福岡県出身者の25%など九州全域からの入学者が多いのが特徴だ。今年3月には九州新幹線が全線開通。新玉名駅が大学の近くに立地しており、特に新幹線沿線の各都市とは時間的距離が大幅に短縮されるなど開業効果が期待されている。今後も九州圏全体を1つの地域として、学生募集・就職支援を進めていくという。
 急速に進む少子高齢化社会は、保健・医療・福祉の内容を多様化させている。同大でも昨年4月に4年制大学では九州初となる「鍼灸スポーツ学科」「口腔保健学科」を開設。これまでの実績をベースに、予防医学に関連する2学科を新設し社会ニーズに沿った学科編成を進めている。今後、一層その重要性がクローズアップされる保健・医療・福祉の各分野。人や社会を支える専門職業人の育成を担う同大学の取り組みにも大きな期待が寄せられている。
profile
二塚信 理事長・学長
ふたつか・まこと/熊本市池田町出身。1939(昭和14)年12月2日生まれ、71歳。熊本大学医学部卒、熊本大学大学院医学研究科修了。医学博士(公衆衛生学)。77年熊本大学助教授、81年フィンランド国立労働衛生研究所に留学。87年熊本大学教授。2005年4月から九州看護福祉大学学長、07年4月から理事長兼任。趣味は読書、スポーツ観戦
企業DATA
[所在地] 〒865-0062 熊本県玉名市富尾888番地 
[TEL] 0968-75-1800
[FAX] 0968-75-1853
[URL] PC http://www.kyushu-ns.ac.jp MOBILE http://www.kyushu-ns.ac.jp/mob/

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※この記事内容は、くまもと経済EX:2011年7月1日発行分の掲載内容です。