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くまもと経済EX 2011

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医療連携の新しいかたち 地域医療をつなぐ「D-eye」システム 新事業への挑戦と人材力の強化
株式会社ワイズ・リーディング
 CTやMRIなど医療用撮影機材の高性能化は様々な利点を生じさせているが、その半面、撮影件数や画像枚数の増加により、放射線科専門医(読影医)が不足している。医療の現場が抱えるこの課題を解決しようと読影医であった中山善晴社長が設立した潟純Cズ・リーディングは現在、富士フィルムメディカル梶i東京都港区)と共同開発した独自の読影システム「D-eye」を使い、合計29ヵ所の医療施設(うち県内は23)と読影ネットワークを結んでいる(2011年7月現在)。同システムは読影依頼を受けた画像について、複数在籍する読影専門医に対して各専門分野合わせた担当振り分けを行い、1次読影、2次読影後、文字校正を経て依頼者にレポートを返信するもの。現在は同市南熊本3丁目のくまもと大学連携インキュベータ内に開設した熊本遠隔画像診断センターを拠点に読影協力医20人体制で依頼の処理に当たっている。中山社長は「今後も人材育成と医療連携の両面から地域医療を守ることを最優先課題とし、遠隔画像診断による新時代の地域医療連携を模索していきたい」と話している。
新事業へのチャレンジ
 同社では、事業開発本部を新設し、クリニック・中小規模病院向けに、画像診断支援システム(PACS)や電子カルテを中心とした病院情報システムの提案も開始した。県内外からの相談も増えており、今後は、ソフト(診断)とハード(システム)の両面から、地域の医療連携のサポートを行っていく。
人材育成を目的とした「ペチャクチャナイト」を開催
 また同社ではプレゼンテーション能力の向上を目的とした一般参加型のペチャクチャナイトを随時開催している。これは2003年に東京の建築家によって始められた世界的なムーブメント。
 中山社長は「今後もいろいろな企画を考え、みんなで学べる場を提供していきたい」と話している。
profile
中山善晴 社長
なかやま・よしはる/熊本市出身、1970年1月27日生まれの41歳。熊本大学大学院医学研究科博士課程修了。95年医師免許取得、2000年放射線専門医資格取得。同大医学部付属病院、国立療養所再春荘病院、健康保険人吉総合病院などに勤務。趣味は読書とお酒。
企業DATA
[所在地] 〒860-0812 熊本市南熊本3丁目14-138
[TEL] 096-247-8844
[FAX] 096-247-8845
[資本金] 2,050万円
[設立] 2007年7月
[事業内容] 遠隔医療支援事業、医用画像診断支援事業、医用三次元画像解析事業、病院情報システムコンサルティング、ソフトウェア開発
[代表者] 中山善晴社長
[従業員] 10人
[URL] http://www.ysreading.co.jp
[E-Mail] info@ysreading.co.jp

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2011年7月1日発行分の掲載内容です。