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くまもと経済EX 2006

熊本の明日を拓く未来創造企業 100の戦略

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情報通信・ICT関連
最高水準のデータ復元技術に全国が注目
鰍ュまなんピーシーネット
IT社会の救世主 データリカバリサービス「Win Disk Rescue」
 ユビキタス時代に突入した現代、コンピュータの存在は一般化し、誰もがいつでも利用するまでとなった。一方、デジタル化が進むにつれ、ハードディスクやデジタルカメラで利用するIC記録カードなど、あらゆる記憶媒体のデータ消失トラブルも目立っている。鰍ュまなんピーシーネット(熊本市江越1丁目、浦口康也社長)は、データリカバリ(復元)サービス「Win Disk Rescue」(ウィン・ディスク・レスキュー)事業を展開、コンピュータやデジタル機器の突発的な故障、人為的な操作ミスによるデータ消失から当事者を救出している。01年にインターネット上で事業を開始以降、その高い技術力は全国的に注目され、中央省庁や県外大手企業などからもデータ復元の依頼が舞い込むなど、年間取り扱い実績は毎年20〜30%増の伸びを見せている。「目指すのは、データ復元における国内最高の技術集団。大切なものであればこそ、良質な技術でトラブルを解決したい」と浦口社長。ハードディスク、CD・DVDのデータ復元技術をはじめ、マルチな記録媒体に対応できる最高水準の自社開発技術を商標登録し、IT社会における救世主として、データ消失トラブルを解決している。
あらゆるメディア、データトラブルに対応 国内初のCD・DVDの復元技術を開発
 同社の高度なデータ復元技術は、あらゆるメディアに対応する。ハードディスク、MO、フロッピー、CD、DVD等メディア内のデータ復元、デジタルカメラ等で利用されるICメモリカード、業務で頻繁に利用される表計算ソフト(Excel等)や電子メールのファイルの修復等、全てのデータトラブルが対象となる。
ハードディスクの復元は、自社のクリーンルーム内で物理的処置を施し、ヘッドクラッシュ障害等に対応。アクセス不可能なファームウェアエリアの解析や整合までも可能し、常に復元技術の向上、設備開発を行っている。
なかでも高い評価を受けるのがCD・DVD等のデータ復元技術。近年、最も身近になったCD・DVDメディアだが、この記録方式は、障害発生時の復元が非常に難しく、とくに最重要区画である最内周エリアの物理的な損傷、論理的な消失は、開発元メーカーにおいても復元は不可能とされてきた。同社では、この分野における復元技術の開発に着手。物理的なメディア障害からも復元可能な装置の開発に成功し、国内初のCD・DVD等の復元技術「ハードトレース」を開発した。最内周部の記録層の剥離、キズ、クラックのような物理的な障害、UDFによるパケットライト記録メディアのCD・DVDの消去時(ブランク状態にする)でも残されたレーザー書き込み軌跡をハード的にトレースし、情報の抽出を可能にした。この画期的な技術は、同社ホームページに掲載後、全国から問い合わせが殺到。全国紙のPC雑誌などでも最新のディスク修復テクニックとして紹介されるなど全国的に高い評価を受けている。
データトラブルを解決する専属パートナー 全国に広がる販売代理店契約
 コンピュータの関連業務に従事する企業にとって、ユーザーからの相談などに対応することも多いはず。こうした状況において、同社が専属的にハードディスクや記憶媒体のトラブル解決をバックアップする販売代理店(パートナー・ラボラトリー)契約を結ぶ企業・団体が全国に増えている。各社のデータ復旧作業を専属代行し問題を解決後も同様の障害に陥らないためのインフラ指導などをサポート。全国各地のパソコンショップやメンテナンス関連会社、大手企業などから高い評価を受けている。また各社が対応困難な物理障害や特殊な障害に対応する「ラボ」として利用するラボラトリー契約も結んでおり、契約店は全国に広がっている。
万全の機密保持体制を確立、Pマークの取得へ
 データリカバリサービスを提供する同社が、細心の注意を払うのが“機密保持”。同社では依頼者から預かる個人情報や障害メディアに含まれる情報を“機密情報”として万全な管理下で業務を遂行する。社内では、部外者の立ち入りを一切禁止、社員への徹底した機密保持指導に取り組み情報保護に努める。また預かったメディアの管理は、セキュリティ会社で24時間、365日の監視システムにより万全の管理体制を整える。さらにPマーク取得を目指し、技術ブランドの確立と共に万全の機密保持体制を確立している。
熊本で生まれた技術ブランド、全国に発信へ 国内最大級の「データストレージEXPO」に出展
 今年6月28〜30日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた日本最大級のIT専門展「データストレージEXPO」。同社はデータ復元ゾーンにおいて、県内企業で唯一出展。データリカバリサービス「Win Disk Rescue」事業を中心に、同社独自開発のデータ復元技術・サービスなどを紹介し、全国から訪れた来場者らに大きな注目を集めた。「熊本で生まれた技術を全国に発信する技術ブランドとして確立していきたい」と抱負を語る浦口社長。卓越した技術力で熊本から全国を目指す鰍ュまなんピーシーネット。データトラブルの救世主として、熊本で生まれた最高水準の技術が全国的な技術ブランドへと成長する日も近い。
企業DATA
[所在地] 〒860−0834 熊本市江越1−6−5
[TEL] 096(373)2213
[FAX] 096(373)2214
[資本金] 1000万円
[設立] 2002(平成14)年6月
[事業内容] データリカバリ事業「Win Disk Rescue(ウィン・ディスク・レスキュー)」、データ復元設備の開発
[代表者] 浦口康也
[従業員] 8人

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2006年7月1日発行分の掲載内容です。