大成経営コンサルティンググループ  
 石本　義弘  （いしもと　よしひろ）

プロフィール

八代市出身、1960（昭和35）年5月18日生まれの52歳。熊本商科大学卒業。税理士事務所勤務を経て1993（平成5）年に独立、熊本、八代に事務所を構えた。趣味は読書、旅行。座右の銘は「出逢い」。「多くの出逢いがあって今の自分がある」と語る。熊本県経営コンサルティング協議会の副会長も兼ねる

創業20周年、地方企業のビジネスモデルを構築中

　今年は、創業20周年の節目の年。石本会長の時代を先取りした取り組みは、常に業界内外の注目を集めている。財務会計総合コンサルタント業を中核に士業のグループ化を図り、事業領域を広げる一方、東京、大阪に事務所を開設、首都圏、関西エリアでの事業展開を進めてきた。アジアでの拠点をはじめ、いち早くクラウドコンピューティングシステムを導入。国内４事務所とベトナム事業所のデータを一元管理し、世界中どこにいても日本と同様にスムーズに仕事ができる環境を構築している。
　景気上昇への期待感は出ているが、「人口減少社会の中では、企業は現状維持も難しい。何も手を打たなければマイナスとなり淘汰が進む」と現状を分析。縮小する国内マーケットから成長著しいアジア市場を取り込むため、中小企業からの海外進出の相談が増えている。「従来の中国、韓国に関する相談から、ベトナムをはじめタイやインドネシアなどへの展開を考える企業が多くなった」と企業ニーズの変化にもグループ力を生かして進出支援をする。
　「経営者のための『ワンストップサービス』を実現していく。地元熊本に軸足は置きながら、グローバルな視野で時代の変化に対応できるようスピード感を持って企業経営をサポートしていく」と語る石本会長。首都圏進出、海外拠点、ＩＣＴを活用したシステム構築と同グループは地方企業のビジネスモデルを作りつつある。