�潟Cズミ車体製作所  
 古庄　忠信  （ふるしょう　ただのぶ）

プロフィール

熊本県菊池郡大津町出身、1945（昭和20）年7月17日生まれの68歳。熊本市立実務商業学校（現・熊本市立総合ビジネス専門学校）卒、1966（昭和41）年入社、1993（平成5）年3代目社長就任。（社）日本自動車車体工業会副会長・特種部会部会長。趣味は読書。座右の銘は「まごころ」

日本一奪還し、次なる夢に向かって勇往邁進

　雄大な阿蘇の山々を背に、最新設備を備えた本社工場と熟練した技術を武器に全国を舞台に事業を展開するイズミ車体製作所。主力である検診車の生産台数は日本一の実績を誇る。大手私鉄傘下のメーカーが鎬を削る業界において年々その存在感を際立たせている。
　また、東日本大震災の救助活動で話題となった特殊医療救護車ＤＩＳＡＳＴＥＲの製作元としても注目を集め、災害派遣医療チーム（ＤＭＡＴ）の車両製作を依頼されるなど国家機関からの信頼も厚い。
　毎年、11月から３月までの繁忙期に入る前には全社員との面談を実施。今回は、台数だけでなく品質でも日本一であることの重要性を訴えた。
「これは個々のレベルで達しているだけでは足りません。各セクションが垣根を超えて連携し、全社一丸となって品質向上に取り組んでいきたい」と語る。
　古庄社長が次の時代を見据え夢を持って取り組んでいるのが電気バスの開発だ。環境省や熊本県、熊本県中小企業団体中央会等から支援を受け、日産ＬＥＡＦの開発責任者らとも連携しながら研究を進めている。「地球環境を考えてもクリーンなバスの開発は必要。エンジンをモーターに載せ替え駆動させる“路線バスのＥＶ化”は必ず実現させたい」と抱負を述べた。