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熊本県農業協同組合中央会  
 園田 俊宏  (そのだ としひろ)

  会長
プロフィール
1946(昭和21)年10月13日生まれ67歳。日本大学法学部卒。70年全国農業協同組合連合会。79年実父・故園田清充参議院議員秘書、91年下益城東農業協同組合組合長、95年4月旧豊野村長、96年10月JA熊本うき副組合長、2002年6月から現職。11年3月家の光協会会長。08年6月から経済連を除く共通会長制により、JA共済連熊本会長・JA熊本厚生連会長を兼務する
農政の大転換期に農家の代弁者として真価問われるJA
 就農者の高齢化・担い手不足や農畜産物価格の低迷、TPPなど、農業を取り巻く環境は厳しい。国の農業政策も大きな転換期を迎える中、JAグループ熊本の役割も大きくなっている。
 昨年、政府が40年以上続いてきた米の生産調整の5年後を目途とした見直しを決定。飼料用米や米粉用米への転作を促すべく補助金が拡充される。園田会長は「まずは生産者にきちんと理解していただき、その結果不都合な部分が生じれは修正を要求していく」と生産現場の声を取り入れた運用を訴えていく。また、14年度からは耕作放棄地対策や農地集積を目的に中間的受け皿機能を有した農地中間管理機構(農地集積バンク)が設立される。これに先立ち、JAグループ熊本では12年に県と共に農地集積の推進本部を設置しており、政府に先だって対策を講じている。
 TPPに関しては交渉が大詰めに入り、予断を許さない状況にあるが、JAグループとしては社会のあり方や生活環境まで変えてしまうTPPには反対の立場を貫く。
 今年は第24回JA県大会で決議した3カ年計画の2年目にあたる。職業・産業としての魅力ある農業の展開、くらしと地域の幸せづくりへの貢献、地域に根ざしたJA経営の確立など、決議した重点項目を着実に進め、JAの存在価値をさらに高めていく。
〒860-0842 熊本市中央区南干反畑町2番3号 TEL096(328)1000 http://www.ja-kumamoto.or.jp
設立/1954(昭和29)年12月 事業内容/県下JA・連合会の組織、事業および経営の指導、監査、教育および情報の提供など 役員/19人(会長・副会長・常務各1人、理事12人、監事4人) 職員数/45人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2014年2月28日発行分)の掲載内容です。