�渇ﾍ田印刷  
 河田　啓吾  （かわた　けいご）

プロフィール

熊本市北区池田出身。1957(昭和32)年11月17日生まれの56歳。明治大学商学部卒。1981（昭和56）年社長に就任。趣味は読書、ゴルフ。座右の銘は「臥薪嘗胆」。

印刷業を通した『ソリューションパートナー』実現へ

　以前は９兆円産業といわれていた印刷業界も今や６兆円産業にまで縮小、淘汰が進み、生き残りをかけた生存競争は厳しさを増している。そのような中、売上を着実に伸ばし業界の中で光明を放っているのが同社だ。
　「創業以来50周年を超え、ハード面の大型設備投資もここ５年間でひと段落。特に無線綴じライン・中綴じラインの２本の製本ラインは完全自動化を実現し、品質向上、スピードアップ、納期の短縮化、価格低減化などを実現しました」と強味を強調する。競争力がアップした影響で、売上高の２割増に結びついたという。
　また、５年前に営業の拠点として開設した東京支店も、順調に推移している。「この厳しい環境下で東京支店の売上高は全社の４分の１を占めるまでになりました。これもデジタル化のなせる業でしょうか」と話す。今後は社員の増員も視野に入れ、さらなる強化を目指す。　同社はこれまで、ロットの多い印刷を中心としていたが、「オンデマンド・システム」の導入により、少ロットの印刷や可変印刷にも対応ができ、多種にわたり内製化が可能となった。
　「今後は、今迄も推進してきたように当社独自の商品開発や提案営業を強化するとともに、顧客の売上アップやコスト削減、イメージアップ、業務の効率化を図る上で協力できるような“ソリューションパートナー”になることが当社の目標です」と指針を打ち出す。