�潟nウディ  
 富永　哲生  （とみなが　てつお）

プロフィール

熊本市出身。1967（昭和42）年1月19日生まれの47歳。済々黌高校―早稲田大学卒。伊藤忠商事�葛ﾎ務を経て、2001年ハウディに入社し管理部長就任。０５年常務、08年専務、2011年7月から現職

安全・高付加価値なサービス提供で業界をリード

　九州有数の業務用食品卸会社であるハウディ。近年は高齢化社会を背景にシルバー市場の開拓に着手、医療機関や福祉施設向けの食材提供を強化している。また、昨年は福岡支店を糟屋郡のシモハナ物流�梶E福岡第二センター内に新築移転し、今後も鳥栖と北九州支店を合わせた福岡３拠点体制で、北部九州におけるさらなるシェア拡大を目指す。
　人材面に関してはここ数年、20人前後を新卒で採用し、若い人材の確保・育成を徹底している。富永社長は社員向けに今年の英文字を設定し、士気向上につなげる独自の教育手法を導入しており、今年１月に開いた会社の新年会では「２０１４年の英文字はＵ。それぞれが自分のＵを見つけて、それを目標として行動に結びつけてほしい」と社員に伝えた。「Ｕ」には「生まれ変わる↓打ち破る↓ＵＰ」という一連の意味を込めており、最終的には会社の成長につなげていくのが狙いだ。
　一方、食品業界に目を向けると、人口減や円安による輸入食材価格の高騰など逆風下の状況。加えて、食材偽装や異物混入問題など、消費者からの信頼が問われているのも事実だ。「当社は商品を売るのではなく、安全で付加価値の高いものをサービスと置き換え、お客さまに提供している。事業を通じ、食品業界全体の信頼性回復に努めていくのも我々の使命だ」。富永社長は力強く語り、会社の次なる目標である年商２００億円の突破へさらなる飛躍を誓う。