原田木材��  
 原田　実生  （はらだ　じつお）

プロフィール

熊本市出身、1966（昭和41）年生まれの48歳。九州学院-日本大学農獣医学部卒。88年�潟jコマート入社。スーパーバイザーを経験。89年に父・龍三氏が経営する原田木材�鰍ﾉ入社。主に営業畑を歩み、95年取締役、99年営業部長、2002年専務取締役、05年代表取締役社長就任。（協）熊本ランベックス代表理事、全国木造住宅機械プレカット協会副会長。趣味はジョギング

ポスト消費税睨み最新鋭の設備投資

　「昨年８月から消費税増税の駆け込み需要でフル稼働状態が続いています」と６月期決算では前期比17％増の売上高75億円と過去最高の業績を見込んでいる。しかし、前回の消費増税後は受注が急速に落ち込み、県外からも業者が攻勢をかけ価格競争が激化、売上も３割以上減に。その時、「安値競争では意味が無い。製品の差別化や高付加価値化を図ろう」と決意。そして開発したのが構造躯体すべてに乾燥材や集成材を使い、接合には専用金物を使う「ネオベーシック工法」。三世代耐用の「ネオベーシック�V」を進化させ昨年10月には「ネオベーシック�W」を開発、耐震性能と省エネの性能認定を取得し、現在、（公財）日本住宅・木造技術センターに長期性能タイプの認定を申請している。
　一方では、（協）熊本ランベックスと共同で総投資額11億円をかけ第３工場と製品倉庫、組合事務棟を建設。「プレカット工場は数多く存在する。当社にしかできない木材保存技術で勝負していきたい」と全国でまだ20基の導入例しかない最新鋭の木材保存処理装置「乾式防腐・防蟻処理装置」の２基目を導入した。この劣化処理により住宅資産価値の長期間維持、将来のリバースモーゲージ導入時でのアドバンテージになる。「長持ちする家の根幹が、構造材の耐久性であり、長期間にわたり地震等の災害に強い住宅になることを消費者に知って頂きたい」と昨年から世代を超えて伝わり易いアニメのＣＭを展開中だ。