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Leaders 2014熊本のトップ群像

合志技研工業  
 朝吹 和博  (あさぶき かずひろ)

  社長
左から木山啓常務、朝吹社長、馬場弘道常務
左から木山啓常務、朝吹社長、馬場弘道常務
プロフィール
1955(昭和30)年3月28日生まれの58歳。熊本市出身。済々黌高校ー東京経済大学卒。77年合志技研工業に入社し、主に生産管理部門を担当。2001年取締役、03年常務、10年タイの生産子会社社長を経て、12年6月合志技研工業の社長就任。同社初の生え抜きトップに
海外が業績好調、将来見据えた成長分野を開拓
 近年は海外子会社の3拠点が、主要取引先であるホンダの現地法人による増産で好調に推移しており、今やグループ売上の8割を占める同社。しかし、朝吹社長は「海外の中でも特にタイのマーケットは頭打ちで、来期以降の業績の見通しは良くない。今年は会社の10年後を見据え、成長事業分野を意識した仕掛けを果敢に進めていく」と表情を緩めない。 海外拠点が業績を牽引する一方、本社は国内外の事業拡大に向けた開発部門を同社の強みとし、二輪のマザー工場と位置付けている。3月までには、技術開発部隊を現在の80人から100人まで増やす計画だ。また、2016年度までに本社で二輪、子会社の潟Eエムラテック(あさぎり町)で四輪部品を担当する体制を作り国内における役割を明確にし、生産の効率化を図っていく。
 朝吹社長は今後の営業戦略について「二輪市場で言えば、マフラーなど排気系部品で受注できていない領域にアプローチをしている。大型二輪の製品受注を拡大していくことが最大の課題だ」とする。さらに海外においては、インドの周辺国やアフリカなどを新たなマーケットと睨み、将来的には現地法人の設立も検討しているという。
 「今後3カ年で国内外合わせ60億円を投資する。海外子会社における二輪のニューモデルに対応した投資や新規事業へ向けた投資が中心で、当社における成長事業分野の基盤づくりが私の使命だ」。朝吹社長は決意を新たにする。
〒861-1115 合志市豊岡1280 TEL096-248-2431 FAX096-248-3931 http://www.goshigiken.com
創業・設立/1974(昭和49)年 資本金/5億円 事業内容/二輪・四輪車部品製造 連結売上高/510億円(2013年3月期) 従業員数(連結)/4500人
子会社/【国内】潟Eエムラテック(球磨郡あさぎり町上南777) 【国外】SGM(=サイアム ゴウシ マニュファクチャリング・タイ)、GTA(=ゴウシ タンロ
ン オートパーツ・ベトナム)、GIA(=ゴウシ インディア オートパーツ・インド)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2014年2月28日発行分)の掲載内容です。