Leaders 2014熊本のトップ群像

小竹組  
 江越 征記   大堂 正人  (えごし せいき   おおどう まさと)

  社長   専務
江越征記社長(右)と大堂正人専務
江越征記社長(右)と大堂正人専務
プロフィール
えごし せいき
本渡市出身、1944(昭和19)年5月24日生まれ、69歳。県立天草高校ー下関市立大学経済学部経済学科卒業後九州産業交通入社。77年小竹組入社、83年取締役、85年常務、2000年から現職。趣味は山歩き、スポーツ観戦、家庭菜園。座右の銘は「正大」、「剛健」、「寛厚」

おおどう まさと
熊本市出身、1971(昭和46)年5月10日生まれ、42歳。済々黌高校ー96年福山大学建築科卒業後熊谷組入社。99年小竹組入社、02年営業部兼社長室付、04年取締役、09年常務、2011年専務。趣味は小旅行、子育て
九州唯一のBCS賞受賞、今年11月創業90年へ
 大正13年創業の鰹ャ竹組は今年11月、創業90年を迎える。90年を迎えるにあたり江越社長は「次の100年に向け、今後も技術に裏付けされた良い仕事を行っていく」と抱負を語る。長い歴史の中で「技術力」を最重要視してきた同社は、月に1度の社員研修や、月2回の専門工事業者を交えた安全パトロールの実施など、レベルの高い仕事を行う環境づくりを行ってきた。その結果、昨年11月、同社が施工した宇土市立網津小学校校舎が「第54回BCS賞」を受賞した。高いデザイン性と優れた施工技術などにより完成した国内の建築物に贈られる同賞。大手ゼネコンの施工物件が多くを占める中、九州唯一の受賞となった。この受賞に対し江越社長は「レベルの高い技術員を育て、彼らが真面目に取り組んできた結果。高いデザイン性の物件を職人さんと力を合わせてつくり上げたことが評価された」と語る。同社の技術力の高さは施工実績にも表れている。同社のリフォーム部門は、県内でもトップクラスの年間約500件を受注、着実に実績を積み続けている。また職人の減少、資材価格の高騰などの問題に直面する建築業界についても「やがては、仕事をする人がいてもいい仕事をする人がいなくなる業界。後継者を育てるためにも魅力ある業界になる必要がある」と警鐘を鳴らす。次世代を担う大堂専務も「技術者集団の会社として、長年培った技術を後輩に継承しながら100年に向けてステップアップしていきたい」と抱負を語った。
〒862-0971 熊本市中央区大江4丁目13-20 TEL096-366-2111 FAX096-366-2116 http://www.kotakegumi.jp
創業/1924(大正13)年11月 設立/1944(昭和19)年5月 資本金/7300万円 事業内容/総合建設業、産業廃棄物処理業 従業員数/60人 支店・営業所/鹿児島支店、植木営業所 関連企業/大堂開発 最近の主な施工実績/上天草市松島庁舎兼保健センター新築(A棟)工事(JV)、田迎小分離新設校校舎新築工事(JV)、創価学会宇土文化会館新築工事(JV)、愛光幼児園改築工事、小糸整形外科新築工事、特定入居者生活介護月出新築工事、熊本学園大学付属敬愛幼稚園新築工事、荒尾市医師会館新築工事、宇土小学校校舎・屋内運動場改築本体工事(村野藤吾賞、日本建築家協会賞受賞)、網津小学校校舎改築本体工事(日建連BCS賞受賞)、済々黌高校管理棟改築工事(JV)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2014年2月28日発行分)の掲載内容です。