（学）尚絅学園　尚絅大学  
 大羽　宏一  （おおば　ひろかず）

プロフィール

兵庫県明石市出身、1943（昭和18）年3月18日生まれ、70歳。一橋大学商学部卒。66年日本火災海上保険（現・日本興亜損害保険）入社、商品開発業務などに携わる。98年大分大学経済学部教授、06年4月尚絅大学短期大学部総合生活学科教授、同時に大分大学名誉教授。08年10月から現職。専門はリスクマネジメント学、消費経済学。趣味は研究活動など

即戦力の育成へ改組・コース再編

　昨年、創立１２５周年という節目を迎えた尚絅学園。昨年は記念事業の一環として、記念式典・講演会や「ホームカミングデイ」等を実施するとともに、２０１０年から取り組んできた九品寺キャンパスの再開発事業が完了。大学図書館が入る中高合同校舎や尚絅アリーナなどハード面の教育環境もすべて整った。
　大羽学長は「１２５年の伝統を踏まえ、今後も熊本県下唯一の女子総合学園として発展を目指す。18歳人口の減少など、高等教育機関にとって厳しい情勢が予想されるが、新しいカリキュラムや進んだ学修手法を採り入れていきたい」と方針を語る。
　14年度からは文化言語学部と短期大学部総合生活学科で改組・コース再編を行う。文化言語学部では「現代コミュニケーションコース」を新設。社会に求められている実践的なコミュニケーション力を高め、即戦力として活躍できる女性の育成を目指す。一方、短期大学部総合生活学科では従来の６つのフィールド（学問領域）を「情報ビジネス」、「福祉ウェルネス」、「生活デザイン」に集約。これにより学修すべき領域を明確化し、秘書士などの新たな資格取得も可能になる。
　大羽学長は「女子総合学園としての利点を生かし、中高大の連携強化や、地域での存在感を発揮していきたい」と意気込んでいる。