熊本信用金庫  
 品川　良照  （しながわ　よしてる）

プロフィール

熊本市出身、1950（昭和25）年1月1日生まれ、64歳。熊本商科大学（現・熊本学園大学）経済学部卒。72年熊本信用金庫入庫、2000年理事、07年常務理事、09年代表理事常務、10年6月代表理事専務、12年6月に第11代理事長に就任

「元気なくましん」へ邁進

　２０１３年度から中期経営計画がスタートした熊本信用金庫。品川理事長は「計画１年目は順調に推移している。営業店がお客様のパートナーとなりつつある」と述べる一方、「中小企業の経営者には景気回復の実感は未だ乏しく、設備投資の需要も少ない。お客様とのコミュニケーションを図り、財務立て直しや再生支援に一層の力を入れた活動をしたい」と気を引き締める。
　今年５月には既存２店舗を統合して西部支店（西区野中２丁目）をオープン予定。20年ぶりの新店舗となる。今後も店舗や人員体制の効率化を図りながら、地域に根ざした「つなぐ力」を発揮したいとの方針だ。
　また、昨年８月に創立90周年を迎えた同金庫。若手職員が中心にプロジェクトチームを結成し、昨年11月の感謝祭などを企画した。本店壁面に登場した「くまモン」も同プロジェクトチームの発案で、熊本城天守閣から見えることで大きな話題となっている。そのほか、「頑張ろう東北、くまもと応援市場」や「くまもと元気企業展示体験フェスタ」など地域を巻き込んだイベントも実施した。
　地域活性化という使命とともに、「元気なくましん」のかじ取りを邁進する品川理事長。「お客様向けの勉強会など、店舗ごとに組織化を図り、交流の場を広げてビジネスマッチングにつなげていきたい」と抱負を語った。