熊本機能病院  
 米満　弘之  （よねみつ　ひろゆき）

プロフィール

1963（昭和38）年熊本大学医学部卒。熊本赤十字病院整形外科部長、同副院長などを経て81（同56）年4月、44歳で熊本機能病院を開設。早くから高齢社会における「地域ケア」の考え方を重視し、「生活の安心、命の安心」に向けた医療と福祉の連携に取り組んでいる。中国桂林市の中医医院名誉院長を務めるなど日中医学交流に積極的。趣味は映画鑑賞

感染症、認知症にも対応できる病棟を建設

　熊本機能病院では、地域交流館南側駐車場に、来年の4月完成を目指し新病棟を建設する。米満弘之会長は「現行の耐震規準に適合する病棟とするため、新病棟建設を決めました。既存の建物を耐震補強するのでは病院業務の継続が難しいため、改装工事ではなく新築することに決めました。認知症、感染症対策にも留意した、高齢者の皆さんにも安心していただける病棟を目指します」と新病棟建設の経緯を語った。病気になった方だけでなく、健康な方々にも自身の健康、体力づくりの場として役立つ施設として、地域に親しまれる病院づくりに取り組んできた熊本機能病院では、「経営の安定」、「医療の質の向上」、「安心・安全な医療環境」、「最新の医療技術の提供」といった開院当初からのポリシーを基に、外来の患者さんの待ち時間短縮を目指した管理システムの導入や、健康食レストラン、食育についての展示、各種情報提供など、これまで以上に充実した内容を盛り込んでいくという。
　高齢化に伴い医療費をはじめとする社会保障費が増加傾向にある中、同病院では医療費が急激に上層する境目である75歳まで元気に働ける体作り、健康づくりに寄与できる医療機関づくりに、地域と連携を深めながら取り組んでいきたいとしている。