�褐ｧ民百貨店  
 松本　烝治  （まつもと　じょうじ）

プロフィール

1947（昭和22）年3月4日生まれ66歳。熊本市出身、熊本高校-慶応大学商学部卒。72年岩田屋入社。熊本岩田屋取締役、岩田屋顧客戦略・営業推進部長、久留米岩田屋などを経て、2002年10月県民百貨店開店準備室長。03年２月常務、09年４月に社長就任。趣味は、ワインうんちく蒐集、ゴルフ。日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザーの資格を持つ

県民の皆様に、『必要とされる百貨店』を目指す

　昨年、創業10周年を迎えた県民百貨店。今年は、お客様や地域、学生、企業などとの「結びつき」を強め、「女性のパワーを引き出す年」と位置付けている。若手スタッフを中心に発足した「スウィーツ女子部」は、企業や農業高校などとコラボしてオリジナルスイーツを開発、販売している。昨秋には女性社員２人を中心に「ケンミン肉食女子部」を発足。県産の食材を使ったハンバーグを提供した。「いずれの商品も大変好評で、結果として社員のポテンシャルを引き出すことができた。取り組みを継続して、さらに磨き上げていく」と話す松本社長。人吉の縫製会社と共同開発したＨＩＴＯＹＯＳＨＩシャツは、商品ランナップを広げ、レディースの販売も始めた。
　今年2月には初めての女性の執行役員が誕生。「百貨店はスタッフをはじめお客様も女性の方が多い。女性ならではの観点を生かしながら、県民の皆様のご要望に応えられる店づくりに努めていく」と語る。
　２０１８年に迫った桜町再開発に向けて、社内に新店舗準備室を立ち上げた。「４年後の新百貨店としてのあるべき姿を若いメンバーに問いかけている。上半期中にはコンセプトなどの方向性を出していく。地元熊本にとって『なくてはならない百貨店』、お客様に『必要とされる百貨店』を目指す」と創業20周年を見据えた歩みを始めた。