熊本不二コンクリート工業��  
 山田　純策  （やまだ　じゅんさく）

プロフィール

本渡市南新町出身、昭和12年5月13日生まれの76歳。31年天草高校ー35年法政大学法学部卒、同年帝国ヒューム管�鞄�社、48年退社、同年熊本不二コンクリート工業�叶ﾝ立、代表取締役社長、社会福祉法人東康会理事長、二男、一女。趣味は旅行、長男敬太さんは同社専務取締役、社会福祉法人不二学園理事長。長女麻紀子さんは合志市で司法書士事務所を開業。次男健二さんは社会福祉法人東康会施設長

求められる用途にマッチした製品づくりが大切

　「公共工事に加え、宅地開発など民間の建設投資も活発なことから、二次製品の需要も高まってきました。ただ人手不足による工事の遅延などにより、製品の納期がずれ込むといった問題も生じています」と近況を語る熊本不二コンクリート工業�鰍ﾌ山田純策社長。一方で人手不足、人件費の高騰は、建設現場作業の合理化を進めるきっかけになり、省力化につながる新たな二次製品需要を促すのではと今後の二次製品市場の拡大に期待をのぞかせる。
　同社では、雑草防止機能を持つ境界ブロックの生産を近く始める。道路と歩道などの境界で使用される境界ブロックで、商品名は「防草型境界ブロック」。境界ブロックとアスファルト舗装部分に生じる隙間に発生する雑草の繁殖を防ぐため、土中のブロック基底部を左右または片方に約５センチ広げ、アスファルト舗装と地盤の間から雑草の種子が直接土壌部分に到達できないよう工夫されている。除草作業、維持管理費の削減が見込めることから、今後多くの建設現場での利用が期待できるとしている。既に生産設備の準備を整え、今春からの販売を予定している。
　「これからの二次製品づくりは、求められる様々な用途にマッチできる製品が提供できるかどうかがとても大切」とする同社では、今後一層の商品企画、開発力に力を注いでいきたいとしている。