熊本県信用保証協会  
 中川　芳昭  （なかがわ　よしあき）

プロフィール

熊本市出身。1951（昭和26）年4月8日生まれの62歳。九州大学法学部卒。74年4月熊本県庁入庁、2005年4月同商工観光労働部次長、08年4月同東京事務所長、09年4月同商工観光労働部長などを歴任。12年3月に熊本県庁を定年退職し、同6月より現職

信用保証を利用した中小企業への創業・経営支援に注力

　中小企業の円滑な資金繰りをサポートする熊本県信用保証協会。近年は経営支援に注力し、経営支援部を中心に各種支援メニューを提供している。「『保証協会はこういうことまでしてくれるのか』という中小企業者が増えることが最大の目標」と中川会長。
　中小企業金融円滑化法が昨年３月末に終了したが、心配されたような大きな混乱は起きなかった。“ソフトランディング”に成功した一因として、県内金融機関や士業団体などが参加し、同協会が事務局を務める「熊本県中小企業再生支援連携会議」の活動が挙げられる。昨年12月にはアベノミクスの３本の矢のひとつである「成長戦略」に呼応するため、活動範囲を創業支援をはじめとした経営支援全般に拡大。これに伴い「熊本県中小企業経営支援連携会議」に改称した。中小企業の積極的な投資をサポートすべく、地域金融機関や同協会がスクラムを組み、コンサルティング機能を発揮しながら創業資金や新たな事業展開に必要な資金を供給していく。
　「リスクを伴う事業資金の調達で、金融機関に対して中小企業の信用を保証するというのが信用保証制度。この信用保証を利用して、守りから攻めへと転じる中小企業の方々のためにも、創業支援や経営支援に取り組んでいく」と中川会長は意気込みを語った。